議会報告 / まちづくり・交通
ハリー・ポッター・スタジオツアーと城址公園整備について
本会議 一般質問 令和7年06月16日
令和7年6月16日の本会議一般質問で、議員がハリー・ポッター・スタジオツアー東京の運営状況と練馬城址公園の整備、放射36号線に伴う氷川台駅前まちづくりについて質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
来場者数や経済効果の実態について
開業前の予想と現状のギャップ
鳴り物入りでスタートしたハリー・ポッター・スタジオツアーですが、開業前の予想は来場者数年間200万人、練馬区への経済効果は年間533億円と報道されていたものの来場者の区内での消費、関連産業への波及効果として区内にお金が落ちている様子は見られません。
ワーナーブラザーズからの情報提供と区内周遊ツアーの実績について
初めにハリー・ポッター・スタジオアーと城址公園の整備について伺います。
当初予定していた入場者数目標が達成されているのかなど、ワーナーブラザーズ側からの情報提供や発表はいまだないのでしょうか、また関連して令和6年度の区内周遊ツアーの外国人観光客の利用実績を教えてください。
来場者数・経済効果の見込みと実績
開業前予想来場者数質問
年間200万人
開業前予想経済効果質問
年間533億円
区内周遊ツアー参加者答弁
延べ4,500人
令和5年度から1年間
インバウンド向け試行ツアー参加者答弁
7人
令和5年度のみ
早期撤退も見据えたスタジオツアー跡地の利用検討について
非上場で業績が見えにくい運営会社
ワーナーブラザーズスタジオジャパン合同会社は非上場株式であり決算発表が公表されません。
業績の発表もない、株式上場も決算発表もされていない中で今後の同社の動向は把握し難いです。
業績の指標として親会社のワーナーブラザーズディスカバリーの直近の株価を見てみますと、2022年のピーク時から50%近く下落しています。
設置可能期間30年と変更協議の可能性
スタジオツアー施設の設置可能期間は運営開始日から30年間とされているとのことですが、申出があった場合には設置可能期間の変更協議に応じることも可能とされており、早期撤退も見据えて今からスタジオツアー跡地の利用について検討すべきではないかと考えます。
現在の練馬城址公園整備計画では、スタジオツアー施設があるEゾーンは30年間の運営終了後に公園として整備し、全体開園を迎えると明記されています。
整備計画でハリー・ポッターという外資のエンタメ施設を公園施設として認めているのは、都市公園法における教養施設と解釈され、また練馬城址公園のにぎわい創出という特別な目的としているからとのことであります。
スタジオツアー跡地の活用アイデアについて
区としてハリー・ポッター跡地を買い取る、あるいは借地として区が借り受け広域防災拠点としての機能強化や文化交流機能の導入としてアリーナやアニメ関連施設を新設する等のアイデアが考えられないでしょうか。
アリーナやアニメ関連施設もこの教養やにぎわいの条件に十分合致すると考えますが、区の見解をお聞かせください。
最後に区の不動産取得の推進に関連し、放射36号線と氷川台駅前の整備についてお伺いします。
運営会社の状況と設置期間
親会社株価下落率質問
50%近く
2022年ピーク時から
設置可能期間質問
30年間
放射36号線整備に伴う氷川台駅前まちづくりについて
駅前拡幅で商業店舗が消える課題
現在放射36号線の整備が予定されており、氷川台駅前の道路が大幅に拡幅されることに伴い、現在の駅前の商業店舗の多くが一時的あるいは恒久的に消えることとなり、今後の駅前のまちづくりは喫緊の課題です。
他駅との比較と再開発の機会
区内にある地下鉄駅周辺は練馬駅や石神井公園駅ほどの大規模な駅前再開発が行われてこなかったため、駅前の活性化やにぎわいの創出という観点からはいま一つという区民の声が多い中、氷川台駅前のように大規模な都市計画道路整備によって駅前の状況が大きく変化する場所は、まさに区が率先してまちづくりに介入する絶好の機会と考えます。
沿道用地取得や事業者との協議、イメージパース図作成について
今後の駅前開発に当たり区が率先して沿道の用地取得を行うことは可能でしょうか、また用地の取得が困難でも大規模なマンションや商業施設が建設される場合、建築確認申請や開発許可の段階で区は事業者と協議を行うことと思いますが、この際に区のまちづくり方針を伝え事業者に協力を求めることは可能と思われます。
また、区が望ましいと考える業種に対して事業者とテナント候補とのマッチングを支援したりといった施策も考えられると思いますが、今後の駅前開発に当たり沿道に建つマンションや商業施設について、まちづくりの観点からこうした間接的な関与はできないものでしょうか。
また、現在は沿道整備のイラストしか共有されておらず、まちづくりのイメージを共有するための店舗や施設が入った町並みのイメージパース図を早急に作成することが必要と考えますが、見解を伺います。
氷川台駅周辺まちづくりの取組状況
地区計画検討会開催回数答弁
10回
区の答弁
<答弁のポイント>
区はワーナーブラザーズや商店会などとの関係機関連絡会を開催しており、来場者数の具体的人数の言及はないものの目標を達成し3割はインバウンドとの説明を受けているとのことでした。
区内周遊ツアーは令和5年度から1年間で延べ4,500人が参加し、インバウンド向け試行ツアーは5年度に7名参加したものの昨年度は参加がなかったとの説明でした。
区は令和2年6月に東京都、西武鉄道、スタジオツアー東京運営会社などと覚書を締結し、緑と水・広域防災拠点・にぎわいの3機能整備を目指しているとのことでした。
都の整備計画では設置期間満了後のエリアについて野外体験ができる活動空間とするコンセプトが示されており、現時点で跡活用について区として検討する考えはないとのことでした。
区は令和元年に重点地区まちづくり計画を策定し、氷川台駅周辺をまちの拠点に位置づけているとのことでした。
区が自ら用地取得するより民間事業者の力を生かす地区計画制度の活用が妥当と考え、地区計画検討会を10回開催し、今後オープンハウスなどを経て素案を作成するとの説明でした。
イメージパースは必要に応じて作成し、地域に示していくとのことでした。
区の答弁(企画部長) スタジオツアー東京と区内周遊ツアー
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次に、スタジオツアー東京と区内周遊ツアーについてです。
区はワーナーブラザーズ、周辺の商店会などを構成員とする関係機関連絡会を開催しており、本年5月にワーナーから来場者の具体的人数の言及はないものの来場者はこれまで目標を達成し、3割はインバウンドなどの説明を受けています。
また、商店会の方からはスタジオツアー東京に来場した方の来店が増えており施設開設の効果を感じていると聞いています。
令和5年度から開始した区内周遊ツアーでは、1年間で延べ4,500人の方々に参加をいただきました。
試行的に実施したインバウンド向けツアーは5年度に7名の参加があったものの昨年度の参加はありませんでした。
参加者や旅行会社からは、日本文化を体験できてよかった、様々なSNSを活用した発信を強化すべき、などの意見をいただいています。
今後もねりま観光センターや旅行会社と連携しながら、魅力的なツアーメニューを検討していきます。
区の答弁(企画部長) 練馬城址公園
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次に、練馬城址公園についてです。
練馬城址公園の整備に当たり区は令和2年6月、東京都、西武鉄道、スタジオツアー東京の運営会社などと緑と水、広域防災拠点、にぎわいの3つの機能を公園に整備することを目標とした覚書を締結しました。
公園の整備主体である都はその後練馬城址公園の整備計画を公表し、石神井川北東部のエリアについて当面の間は民間事業者が都と連携して、緑豊かで災害時には避難できる広場と災害用の備蓄機能等を確保したにぎわいあふれるスタジオツアー施設を運営していくとし、令和5年6月に施設がオープンしました。
スタジオツアー東京の設置期間が満了した後のエリアについて、都の整備計画では緑豊かな樹林地や広場の中で体を使った様々な野外体験ができるにぎわいあふれる人々の活動空間とするコンセプトが示されており、現時点で跡活用について区として検討する考えはありません。
区の答弁(都市整備部長)
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私から氷川台駅周辺のまちづくりについてお答えします。
都が事業を進めている放射35号線、36号線の道路整備に合わせたまちづくりを進めるため、区は地域の皆様から御意見を伺い、令和元年重点地区まちづくり計画を策定しました。
氷川台駅周辺をまちの拠点に位置づけ、生活利便性の向上やにぎわいを創出するとしており、商業施設やサービス施設の立地を促すこととしています。
こうした施設については区が自ら用地を取得し整理するよりも、民間事業者の力を生かすことが効果的です。
そのため、区では適切な土地利用を誘導する地区計画制度の活用が妥当であると考え取組を進めています。
これまでに地域の町会や商店会、公募区民で構成した地区計画検討会を10回開催しました。
駅前にふさわしい土地利用を促進するための規制誘導の内容等について、他地区の事例写真なども活用し話し合っています。
今後オープンハウスなどを開催し、地区計画の素案を作成します。
まちの将来像を分かりやすく示すイメージパースなどについては必要に応じて作成し、地域の皆様にお示ししていきます。
引き続き地域の皆様とともに氷川台駅周辺のまちづくりに精力的に取り組んでまいります。以上となります。
質疑のポイントとまとめ
- ワーナーブラザーズからの来場者情報提供の有無と区内周遊ツアーの実績を尋ねたのに対し、区は具体的人数の言及はないものの目標を達成し3割はインバウンドとの説明を受けており、周遊ツアーは延べ4,500人が参加したとの答弁でした。
- 非上場で業績が見えにくい運営会社の動向を踏まえ、早期撤退も見据えた跡地活用の検討を求めたのに対し、区は都の整備計画に沿った活動空間とするコンセプトが示されており、現時点で跡活用の検討は考えていないとのことでした。
- 放射36号線整備に伴う氷川台駅前の用地取得やまちづくりへの関与、イメージパース図作成を尋ねたのに対し、区は民間事業者の力を生かす地区計画制度の活用を進めており、検討会を10回開催し今後素案を作成するとの回答でした。
⇒ スタジオツアー跡地の早期活用検討、氷川台駅前の沿道用地取得やまちづくり方針の事業者への働きかけ、町並みのイメージパース図の早急な作成を求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 初めにハリー・ポッター・スタジオアーと城址公園の整備について伺います。 鳴り物入りでスタートしたハリー・ポッター・スタジオツアーですが、開業前の予想は来場者数年間200万人、練馬区… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | ワーナーブラザーズスタジオジャパン合同会社は非上場株式であり決算発表が公表されません。 業績の発表もない、株式上場も決算発表もされていない中で今後の同社の動向は把握し難いです。 業… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 現在放射36号線の整備が予定されており、氷川台駅前の道路が大幅に拡幅されることに伴い、現在の駅前の商業店舗の多くが一時的あるいは恒久的に消えることとなり、今後の駅前のまちづくりは喫… |
| 企画部長 | 答弁 | 次に、スタジオツアー東京と区内周遊ツアーについてです。 区はワーナーブラザーズ、周辺の商店会などを構成員とする関係機関連絡会を開催しており、本年5月にワーナーから来場者の具体的人数… |
| 企画部長 | 答弁 | 次に、練馬城址公園についてです。 練馬城址公園の整備に当たり区は令和2年6月、東京都、西武鉄道、スタジオツアー東京の運営会社などと緑と水、広域防災拠点、にぎわいの3つの機能を公園に… |
| 都市整備部長 | 答弁 | 私から氷川台駅周辺のまちづくりについてお答えします。 都が事業を進めている放射35号線、36号線の道路整備に合わせたまちづくりを進めるため、区は地域の皆様から御意見を伺い、令和元年… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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