議会報告 / 区政・財政
都区財政調整制度における基準財政需要額について
総合・災害対策等特別委員会 令和8年2月13日
令和8年2月13日の総合・災害対策等特別委員会で、都区財政調整制度における基準財政需要額の算定のあり方について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
基準財政需要額の具体的な算定事例について
基準財政需要額のあり方について
3ページ目の基準財政需要額のあり方というところです。
下線で、特別区で標準的に行われている事業について、あるべき需要として算定すべきということで、23区あるいは練馬区でやっている実勢に合わせたもので基準財政需要額の各事業などを算定してほしいという交渉だったと想像しています。
具体的にこういう種類の事業とか、区がやっているこの事業の単価など、そういうのが具体的にあれば教えていただければと思います。
23区の実勢に合わせた需要算定の具体例について
岩瀬委員の質問と被るかもしれないのですが、教えてください。
<答弁のポイント>
高校生等医療費助成事業費が代表例で、特別区は自己負担金を取らずに23区全てが実施しているが、東京都は補助制度に自己負担金を設定しているとの答弁でした。
東京都は自らの事業を基準とすべきと主張し、かみ合わずに不調となり、最終的に東京都の主張が通ることが非常に多いとのことでした。
区の答弁(財政課長)
答弁の全文を読む
例えば、先ほども申し上げたのですけれども、3ページの上に書いてある高校生等医療費助成事業費はまさに代表的な例です。
特別区の実態としては自己負担金を取らずに、23区全てがそのように実施しています。
ただ、東京都は補助制度を作るに当たって自己負担金を設定しております。
東京都からすると、東京都のやっている事業が基準であるとして、特別区側は自己負担金を取らずにやっているのが標準的な需要だとして申請している。
そこがかみ合わずに不調になる。
ほかの事業についても同様に、東京都が行っている補助事業など、東京都の事業がある場合は、特別区の実態ではなくて東京都の事業をベースに算定すべきだというのが東京都の基本的な主張でございます。
そこがかみ合わないと不調となって、最終的に東京都の主張が通るといった協議結果になることが非常に多くなっております。
人件費単価における特別区の特殊事情の反映について
人件費単価に特別区の特殊事情が加味されているかについて
人件費的な単価で、特別区の特殊事情が高いというのを加味してという話はあまりないのですか。
<答弁のポイント>
人件費については財調制度の中で基本的に基準が定められているとの説明でした。
実勢に合わせて賃金の上昇も踏まえてメンテナンスされる仕組みになっているとのことでした。
区の答弁(財政課長)
答弁の全文を読む
人件費につきましては、財調制度の中で基本的に基準が定められております。
そちらについては、ある程度実勢に合わせたもので、賃金の上昇も踏まえてメンテナンスされるような仕組みになっております。
東京都側の歩み寄りが見られないことについて
基準財政収入額と需要額の膨らみについて
抜粋の資料で、改めてこうだったなと思って見ていました。
要するに、地方交付金や普通交付金の額は、税収がこれだけ増えている状況もあって、黄色の部分が見えて基準財政収入額が見えてくると、基準財政需要額が膨らんできているという、ここ数年のイメージがあります。
積み上げ切れていない状況について
東京都側の配慮や歩み寄りの有無について
その中で、全体の傾向として東京都の調整などが相変わらず厳しいので、都側で譲歩して、練馬区、23区に配慮するような歩み寄りは見られていないものなのでしょうか。
先ほど、積み上げ切れていないという話もあったので、そうあれば、もう少しそういうところを見てくれないのかという率直な感想があるのですけれども、その辺はいかがですか。
<答弁のポイント>
東京都は2,500億円の財源超過が生じていることをあまりよろしくないと認識しているとのことでした。
昨年度の協議で防災、環境、子育て支援など将来に向けた需要を算定しようとする動きがあり、防災分野は一部算定されたものの、今回は東京都が既存算定との重複を懸念し不調に終わり、都区の溝は埋まっていない状況との説明でした。
区の答弁(財政課長)
答弁の全文を読む
ももかわ委員には、昨年もそういった観点で御質問をいただいております。
例えば、建築工事の単価も、東京都の標準建物予算単価が基本に財調算定されております。
ただ、特別区が実際に工事している単価とは大分乖離があるものですから、土木工事もそうですけれども、実態と財調の乖離の原因になっているところかと思っております。
東京都としても、今回2,500億円の財源超過が生じているのはあまりよろしくないという認識は持っているやに伺っております。
昨年度の協議で、将来にわたって都区で連携して取り組んでいく需要を算定した経緯はございます。
今までは実績ベースで算定していたものを、昨年、防災、環境分野、あるいは子育て支援といった東京都が長期で将来に向かって計画を立てているものを財調で見ていこうという動きがございました。
一部、防災分野は算定された経過がございます。
ただ、今回に関しては、特別区でそういった提案をしましたが、東京都は全て既存の算定との重複が懸念されるといった主張で不調に終わったこともあって、そこの都区の溝は埋まっていない状況かと考えております。
東京都の財源超過額
財源超過額答弁
2,500億円
東京都が認識する財源超過
都区財政調整交渉の継続について
引き続きの交渉について
調整に大変御苦労されていると思いますが、相変わらず東京都は渋いので、引き続き交渉をうまくやっていただければと思います。
質疑のポイントとまとめ
- 議員は高校生等医療費助成事業費などを例に、基準財政需要額の具体的な算定事例を尋ねたのに対し、区は東京都の事業を基準とする主張がかみ合わず不調に終わることが多いとの回答でした。
- 人件費単価に特別区の特殊事情が加味されているか尋ねたのに対し、区は財調制度の中で基準が定められ、実勢や賃金上昇を踏まえてメンテナンスされる仕組みだとの答弁でした。
- 東京都側の歩み寄りが見られるか尋ねたのに対し、区は2,500億円の財源超過を都自身も認識しているものの、防災、環境、子育て支援分野の将来需要算定は一部にとどまり、都区の溝は埋まっていないとのことでした。
- 引き続きの交渉を求めましたが、具体的な回答は示されませんでした。
⇒ 都区財政調整制度における基準財政需要額の算定について、23区の実態を踏まえた交渉を引き続き行うことを求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 岩瀬委員の質問と被るかもしれないのですが、教えてください。 3ページ目の基準財政需要額のあり方というところです。 下線で、特別区で標準的に行われている事業について、あるべき需要とし… |
| 財政課長 | 答弁 | 例えば、先ほども申し上げたのですけれども、3ページの上に書いてある高校生等医療費助成事業費はまさに代表的な例です。 特別区の実態としては自己負担金を取らずに、23区全てがそのように… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 人件費的な単価で、特別区の特殊事情が高いというのを加味してという話はあまりないのですか。… |
| 財政課長 | 答弁 | 人件費につきましては、財調制度の中で基本的に基準が定められております。 そちらについては、ある程度実勢に合わせたもので、賃金の上昇も踏まえてメンテナンスされるような仕組みになってお… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 抜粋の資料で、改めてこうだったなと思って見ていました。 要するに、地方交付金や普通交付金の額は、税収がこれだけ増えている状況もあって、黄色の部分が見えて基準財政収入額が見えてくると… |
| 財政課長 | 答弁 | ももかわ委員には、昨年もそういった観点で御質問をいただいております。 例えば、建築工事の単価も、東京都の標準建物予算単価が基本に財調算定されております。ただ、特別区が実際に工事して… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 調整に大変御苦労されていると思いますが、相変わらず東京都は渋いので、引き続き交渉をうまくやっていただければと思います。… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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