議会報告 / 外国人・多文化共生
国民健康保険の収納対策について
区民生活委員会 令和7年11月25日
令和7年11月25日の区民生活委員会で、国民健康保険運営協議会における収納対策の議論状況や、外国人の国民健康保険納付率の低さについて質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
国民健康保険運営協議会の構成と収納対策の議論について
運営協議会の委員構成
国民健康保険運営協議会の委員が公益代表で、うちの区議会からも何人か出ているのかと思っています。
東京都の収納率の低さ
先ほども御説明があったように、今に始まった話ではないですけれども、東京都は収納率が非常に低いという問題があります。
収納対策についてどういった議論がなされたか
改めて、今回の国民健康保険運営協議会で、収納対策、収納率を上げていく、滞納を減らしていくことについてどういった議論がなされたのか教えてください。
<答弁のポイント>
東京都の国民健康保険運営協議会は都議会議員4名が公益代表を構成し、区の協議会は区議会議員が公益代表となっているとの説明でした。
当日の会議では収納対策について特に議論はなかったとのことでした。
区の答弁(国保年金課長)
答弁の全文を読む
まずは、御質問の冒頭にございましたメンバーということですが、東京都の国民健康保険運営協議会ですので、公益代表としては、都議会の議員が4名ほどで構成されてございます。
そして、区の国民健康保険運営協議会は、御存じのとおり、区議会の皆さんに公益代表として御就任いただいてございます。
そして、収納対策でございます。
資料概要ということで御説明しましたが、残念ながら、収納対策について何か議論があったかというところは、特に当日ありませんでした。
こちらの資料に書かれているとおり、特に収納対策についてのあえての御説明や議論ございませんでした。
なお、特別区の国民健康保険課長会のメンバーとして、2名のオブザーバー選出があるのですが、私もオブザーバー委員として当日はWebで出席してございます。
外国人の国民健康保険納付率の低さは喫緊の課題
厚生労働省調査による外国人の納付率の低さ
私が議会で何度も質問している内容ですけれども、収納率が下がっている要因として、外国人の割合がとても高いというのは、厚生労働省が実際に調査して、国民健康保険の納付率は、日本人が93%のところ、外国人は63%で、非常に納付率が低いということがあります。
全国推計で1,400億円と言われていますので、かなり大きいところがありまして、これは結構喫緊の課題ではないかと思っております。
新宿区における外国人滞納の実態
新宿区は別途、外国人の滞納関係の数字も出しています。
外国人の滞納率が27.9%ということでかなり高く、外国人世帯が32,000世帯あるうち、滞納世帯が8,900世帯あるという話でした。
国別も出ていて、ベトナムだと9割が納付されていない、ネパールは44%、ミャンマーは37%ということで、未納額が11億円もあるという話です。
収納率に関して委員から議論がなかったのか
収納率に関して、委員のどなたからも何も議論がなかったということですか。
これは意見というか、収納対策は非常に重要だと思っています。
全国に波及する話になりますので、私も今後の議会について、引き続き、いろいろと聞いてみたいと思っております。
練馬区もまた別途調査したいと思っているのですが、今回は東京都の報告だったのですけれども、練馬区の国民健康保険運営協議会でも、ぜひ、こういった議論を進めていただきたいと要望いたしまして、終わります。
<答弁のポイント>
練馬区・全国ともに収納率は上昇傾向にあり、令和5年度は全国平均94.20%、東京都91.52%、練馬区93.80%で23区中3位との説明でした。
練馬区では外国人の国別・世帯別の収納統計は取れないが、AI導入や滞納処分など収納率向上の取組を進めており、外国人だけでなく日本人も含め生活状況に応じて対応しているとのことでした。
区の答弁(収納課長)
答弁の全文を読む
今、委員から収納率が下がっているのではないかというお話がありました。
練馬区においても、また、全国的においても、基本的には上がっている傾向になっております。
資料の中で、東京都の収納率は47位だということは事実ですけれども、上がってきている傾向にある。
このときは令和5年度の数字になるのですけれども、全国平均では94.20%、東京都が91.52%ということで、3ポイント以上離れているという現状です。
練馬区においてはこのとき93.80%ということで、東京都の数字よりも2ポイント以上高い。
ただ、全国平均に比べると0.4ポイントくらいまだ足りていないという現状です。23区では3位の数字となっております。
当日、国民健康保険運営協議会の中では収納対策について触れなかったという話でありますけれども、資料2-2を御覧いただきますと、収納率向上の取組が記載されております。
現年の徴収強化であるとか、滞納者にきめ細かい対応する、あるいは法令に基づく滞納処分を実施しいくということがあります。
練馬区においても、既に同様に取り組んでいるところです。
また、昨年からは、未納対策にAIを導入して、効率的、効果的な取組を進めている状況になります。
また、外国人についてお話もありましたが、練馬区は、残念ながら細かい外国人の収納状況とか国別の収納状況等の統計は取れません。
これも新聞等で記載されているとおりになります。
ただ、収納対策というのは外国人だけにスポットを当てるものではなく、日本人も含めて生活状況を聞き、その実態に合わせて納付を進めていくことが肝要かと思っております。
とりわけ外国人だから収納率が悪いということではなく、世帯構成、あるいは収入状況などを見てしっかりと取り組んでいるということですので、御理解いただければと思います。
国民健康保険料の収納率(令和5年度)
全国平均答弁
94.20%
東京都答弁
91.52%
練馬区答弁
93.80%
日本人の納付率質問
93%
外国人の納付率質問
63%
属性ごとに収納対策を工夫すべき
技能実習・特定技能・育成就労制度の増加見込み
私も議会で何度もお話ししていますけれども、技能実習、特定技能、そして育成就労制度で、今後5年間で特定技能も倍の82万人まで増やすという方針が出ていますので、ますます増えることもあります。
留学生の国民健康保険加入実態
留学生経由が多いので、そもそも100%近くが国民健康保険に入るという現状が分かっているです。
一律同じ対応をするのは、収納対策としては、属性などでいろいろと変えていくのが筋かと思っています。
属性に応じた収納対策の工夫について
全体の割合で言うと、確かに外国人の影響はそれほど大きくないと言われてしまうのですけれども、実際に中身を見るとこれだけ納付率が低いという現状があるわけです。
要するに、性質ごとにいろいろと収納対策を工夫していただきたいと要望させていただきます。
<答弁のポイント>
収納対策は滞納後ではなく加入時から始めるものであり、国保年金課の窓口では留学生や技能実習生に対し多言語対応を行い、日本固有の制度であることや保険料納付の必要性を丁寧に説明しているとの答弁でした。
区の答弁(収納課長)
答弁の全文を読む
今、外国人のお話がありました。
収納対策というのは滞納になってから始めるものではなくて、国民健康保険に加入したときから始めるものだと理解しております。
ですので、例えば国保年金課の窓口においては、留学生、技能実習生が入った場合には、多言語化による対応を行って、まず、日本固有の制度であることをしっかりと御説明した上で、健康な方でも保険料の納付がありますと丁寧に説明していくことが肝要かと思っております。
質疑のポイントとまとめ
- 国民健康保険運営協議会での収納対策の議論状況を尋ねたのに対し、区は都・区とも公益代表の構成を説明した上で、当日は収納対策について特に議論がなかったとのことでした。
- 外国人の国民健康保険納付率が日本人93%に対し外国人63%と低いことを指摘し、新宿区の事例(外国人滞納率27.9%、未納額11億円)も挙げて議論を求めたのに対し、区は練馬区・全国とも収納率は上昇傾向にあり練馬区は93.80%で23区中3位だが、外国人の国別統計は取れないとの回答でした。
- 技能実習・特定技能・育成就労制度の拡大を背景に、属性ごとに収納対策を工夫するよう求めたのに対し、区は加入時から留学生・技能実習生への多言語対応を行っているとの答弁でした。
⇒ 練馬区の国民健康保険運営協議会でも、外国人の収納率に関する議論を進めること、また属性に応じた収納対策の工夫を行うことを求めます
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 国民健康保険運営協議会の委員が公益代表で、うちの区議会からも何人か出ているのかと思っています。 先ほども御説明があったように、今に始まった話ではないですけれども、東京都は収納率が非… |
| 国保年金課長 | 答弁 | まずは、御質問の冒頭にございましたメンバーということですが、東京都の国民健康保険運営協議会ですので、公益代表としては、都議会の議員が4名ほどで構成されてございます。 そして、区の国… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 収納率に関して、委員のどなたからも何も議論がなかったということですか。 これは意見というか、収納対策は非常に重要だと思っています。 私が議会で何度も質問している内容ですけれども、収… |
| 収納課長 | 答弁 | 今、委員から収納率が下がっているのではないかというお話がありました。練馬区においても、また、全国的においても、基本的には上がっている傾向になっております。 資料の中で、東京都の収納… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 全体の割合で言うと、確かに外国人の影響はそれほど大きくないと言われてしまうのですけれども、実際に中身を見るとこれだけ納付率が低いという現状があるわけです。 私も議会で何度もお話しし… |
| 収納課長 | 答弁 | 今、外国人のお話がありました。 収納対策というのは滞納になってから始めるものではなくて、国民健康保険に加入したときから始めるものだと理解しております。 ですので、例えば国保年金課の… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
会議録の原文は練馬区議会 会議録検索システムでご覧いただけます(上記の会議名と開催日でお探しください)。