議会報告 / 区政・財政

区政・財政 美術館整備の設計期間と概算積算について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2025年9月19日

美術館整備の設計期間と概算積算について

決算特別委員会 令和7年9月19日 区民費・地域文化費他

令和7年9月19日の決算特別委員会(区民費・地域文化費他)で、区議が美術館整備事業の基本設計・実施設計の期間や、コンストラクションマネジメント(CM)、概算積算の妥当性について質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

基本設計・実施設計の期間の適正性について

基本設計と実施設計の期間の内訳

基本設計は、令和5年1月から令和6年1月までの1年間、実施設計が当初契約で令和6年2月から令和7年7月で約1年半。

途中でCMが入りまして、令和8年1月に延長で約2年ということです。

設計期間が合計3年になっていることの適正性について

まず、基本設計と実施設計の期間について、それぞれお伺いします。

この規模の建物の設計期間として合計3年になっているのですけれども、この期間は適正なものでしょうか

<答弁のポイント>

基本設計と実施設計は役割が異なるためそれぞれ期間を設定しているとし、基本設計13か月、実施設計23か月を取っており、適切な期間を設定していると考えているとの答弁でした。

区の答弁(施設整備第一課長)

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まず、基本設計と実施設計は役割が違うということで、それぞれ設定してございます。

本件では、繰り返しになりますけれども、基本設計を13か月、それから実施設計を23か月取っておりまして、適切な期間を設定していると考えてございます

設計期間の内訳

基本設計答弁

13か月

令和5年1月〜令和6年1月

実施設計答弁

23か月

令和6年2月〜令和8年1月(延長後)

設計期間合計質問

3

図面ができていない段階での積算は難しいのではないか

概算金額が独り歩きしている

設計期間が3年あって、当初のプロポーザルの時点で76億円、基本設計完了時点で89億円、実施設計の中間報告で109億円ということで、その期間で金額がそれぞれ出て、それが独り歩きした結果になっているという印象があります。

個人的には、図面ができていない段階での積算というのはかなり難しいのではないかと思っております。

CMの最終報告と実施設計完了のタイミングについて

続いて、CMについてお伺いします。

CMの最終報告が12月に出されるということですけれども、この報告書では実施設計が完了した後の確定した図面をベースに現在の工事金額の妥当性評価などが提案されると考えてよろしいでしょうか。

CMの最終確定のタイミングと実施設計の完了のタイミングを知りたかったので、お聞きしております。

<答弁のポイント>

実施設計は来年1月、CMはその直前の12月までを予定しているとの説明でした。

CM委託の最終報告は、委託仕様書に基づき工事工程の検証やVE・CD内容の妥当性確認を行った上で業務報告書が提出される予定とのことでした。

区の答弁(施設整備第一課長)

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実施設計とCMの完了のタイミングになります。

実施設計は来年1月、CMはその直前の12月までを予定してございます

それから、CM委託の最終報告については、委託仕様書に基づき、工事工程の検証ですとか、VE、CD内容の妥当性の確認を行った上で業務報告書が提出される予定となっています。

工事金額の推移

プロポーザル時点質問

76億円

基本設計完了時点質問

89億円

実施設計中間報告質問

109億円

設計完了前に平田氏へ積算を依頼した理由について

坪単価500万円という数字が独り歩き

恐らく、実施設計の過程の図面を基に、ある程度の妥当性は示されると思っております。

今回は中間報告ということで、坪単価500万円という数字が出て、それを基に150億円ぐらいかかるのではないかということで、実際の途中経過とはかなり乖離しそうだということが判明したと認識しております。

そもそも美術館は、マンションとか学校といった施工事例のノウハウがたくさんあって、ある程度坪単価が幾らと見込めるものとは違うと思っていて、概算の積算は難しいと思います。

設計が完了していない段階で積算を依頼した理由について

設計が完了してない段階で、平田さんに積算を依頼した理由を教えていただきたいと思っております。

<答弁のポイント>

マンションや事務所ビル、学校のように施工事例が多く使い方が同じようなものは坪単価が出やすいとした上で、令和7年度に向けて参考に予算計上するため、設計事務所に中間概算見積りを依頼したとの説明でした。

区の答弁(施設整備第一課長)

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今ありましたように、通常の一般のマンションですとか、事務所ビル、学校もそれに当たるかもしれませんけれども、施工事例がたくさんあって使い方が同じようなものは、制度として坪単価は出やすいと考えてございます。

今回、中間概算見積りを設計事務所に依頼してございますけれども、令和7年度に向けて参考に予算計上をするためということで考えています。

中間報告で示された坪単価と概算総額

坪単価質問

500万円

概算総額質問

150億円

実際の途中経過とはかなり乖離しそうと議員は指摘

図面ができていない段階での積算はかなり無理なのではないか

実施設計は予定どおりに終わるということもありますので、着手自体は令和8年度がなくなったということですけれども、図面が完成して必要な部材とか数量は確定すると思いますので、なるべく速やかに改めて区側で積算を行っていただければと思っております。

今回の状況ですけれども、基本設計から実施設計完了まで3年がかかっていて、図面ができていない段階での積算はかなり無理なのではないかと思っております。

特に、こういった大規模な美術館のようなプロジェクトの場合は、金額の公表は、ある程度慎重に進めた方がいいのではないかと思っております。

途中の概算の段階であまり金額確定のプレッシャーをかけるのは得策ではないかと思っております。

議会におきましても、建築に係る各工程の流れなどをしっかり理解して調査や質問が必要になってくるのではないかと思っております。

一方で、理事者側でも、それについての状況とか背景を正確に伝えるような説明が必要かと感じております。

今後の建築に係る事業が、計画策定から工事着手までのプロセスを理事者と議会で前提がかみ合ったやり取りができるように希望して、質問を終わります。

質疑のポイントとまとめ

  • 議員は基本設計と実施設計を合わせた設計期間が合計3年になっていることの適正性を尋ね、区は基本設計13か月、実施設計23か月で適切な期間を設定しているとの回答でした。
  • 議員はCMの最終報告と実施設計完了のタイミングを尋ね、区は実施設計を来年1月、CMを12月までとし、業務報告書ではVEやCD内容の妥当性確認を行うとの説明でした。
  • 議員は図面が完成していない設計途中の段階で概算積算を依頼した理由を尋ね、区は令和7年度予算計上の参考にするためとのことでした。

⇒ 図面が完成し必要な部材や数量が確定した段階で、区が速やかに改めて積算を行うこと、また大規模プロジェクトの概算段階での金額公表を慎重に進めること

出典・議事録を見る

決算特別委員会 令和7年9月19日 区民費・地域文化費他

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 まず、基本設計と実施設計の期間について、それぞれお伺いします。 基本設計は、令和5年1月から令和6年1月までの1年間、実施設計が当初契約で令和6年2月から令和7年7月で約1年半。途…
施設整備第一課長 答弁 まず、基本設計と実施設計は役割が違うということで、それぞれ設定してございます。 本件では、繰り返しになりますけれども、基本設計を13か月、それから実施設計を23か月取っておりまして…
ももかわ一郎 委員 質問 設計期間が3年あって、当初のプロポーザルの時点で76億円、基本設計完了時点で89億円、実施設計の中間報告で109億円ということで、その期間で金額がそれぞれ出て、それが独り歩きした結…
施設整備第一課長 答弁 実施設計とCMの完了のタイミングになります。 実施設計は来年1月、CMはその直前の12月までを予定してございます。 それから、CM委託の最終報告については、委託仕様書に基づき、工事…
ももかわ一郎 委員 質問 恐らく、実施設計の過程の図面を基に、ある程度の妥当性は示されると思っております。 今回は中間報告ということで、坪単価500万円という数字が出て、それを基に150億円ぐらいかかるので…
施設整備第一課長 答弁 今ありましたように、通常の一般のマンションですとか、事務所ビル、学校もそれに当たるかもしれませんけれども、施工事例がたくさんあって使い方が同じようなものは、制度として坪単価は出やす…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

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