議会報告 / 教育・子育て
不登校・ひきこもりへの支援体制について
決算特別委員会 令和6年10月1日 教育費
令和6年10月1日の決算特別委員会(教育費)で、議員が練馬区の不登校児童・生徒数や適応指導教室の利用状況、ひきこもりへの支援体制について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
練馬区の不登校児童・生徒数と適応指導教室の利用状況について
全国的な不登校の増加傾向
文部科学省の最新データによりますと、2023年における小中学校の不登校児童・生徒数は全国で約29万9千人ということで、前年度に比べて2.2%増加しているとのことです。
過去最多を記録しております。
不登校は年々増加傾向にありまして、練馬区におきましても令和4年度に不登校に関する実態調査を行っております。
直近の不登校人数と適応指導教室の登録数・利用率について
先ほど他会派からの質問とかぶるのですけれども、直近の練馬区の不登校の人数について把握していれば教えてください。
また、適応指導教室、練馬区が行っておりますトライ、フリーマインドに関して、他区ではこうした施設に定員が結構たくさんで入れないという話もあるので、直近の練馬区のトライ、フリーマインドの登録数と、それから利用率について教えていただければと思います。
<答弁のポイント>
令和4年度の練馬区立小中学校の不登校児童・生徒数は小学校562名、中学校824名の合計1,386名で増加傾向にあるとのことでした。
適応指導教室の登録者数は令和5年度末時点でフリーマインド184人、トライ348人で、学校にも教室にも入室できていない子どもは59人とのことでした。
利用率は計算していないものの、希望者の受入れはできており、施設が満杯で受入れができない状況にはないとの答弁でした。
区の答弁(教育振興部副参事)
答弁の全文を読む
児童・生徒不登校数について、令和5年度に公表されたものが最新となります。
令和4年度練馬区立小中学校における不登校児童・生徒数については、小学校で562名、中学校で824名、合計1,386名で、増加傾向にございます。
区の答弁(学校教育支援センター所長)
答弁の全文を読む
適応指導教室の直近の登録者数でございます。令和5年度末時点でフリーマインド184人、トライが348人でございます。
利用率についてのお尋ねがございましたが、利用率という数字は計算してございませんが、学校にも適応指導教室にも入室できていないお子さんは59人と把握してございます。
また今委員から他区で不登校のお子さんが増えていて、適応指導教室の入室が難しいといったお話がございました。
練馬区においては現在のところ希望される方の受入れができておりまして、施設の利用がたくさんで受入れができないような状況にはございません。
練馬区の不登校児童・生徒数と適応指導教室の状況
小学校不登校児童数答弁
562名
中学校不登校生徒数答弁
824名
不登校児童・生徒数合計答弁
1,386名
フリーマインド登録者数答弁
184人
トライ登録者数答弁
348人
入室できていない子ども答弁
59人
全国の不登校児童・生徒数質問
29万9千人
2023年
ひきこもりの全体像と小中学生の人数について
8050問題としてのひきこもり
ひきこもり問題は、90年代以降に一般化、話題になるようになってきておりまして、第二次ベビーブーマー世代のひきこもりが今は50歳前後ということで、いわゆる8050問題という意味でも顕在化してきております。
練馬区におけるひきこもりの全体像や小中学生の人数について
キャパ的には大丈夫ということで安心いたしました。
続いて、ひきこもりに関連してお伺いいたします。
2023年時点のひきこもり数は全国で146万人いるということでありました。
練馬区において、こういったひきこもりの全体像、あるいは小中学生のひきこもり人数など、具体的に把握されていれば教えてください。
<答弁のポイント>
いわゆるひきこもりの定義に当たる小中学生の人数は把握していないとのことでした。
不登校や養育、発達などの課題があり福祉専門職の家庭訪問による支援が必要な児童・生徒として、令和5年度にスクールソーシャルワーカーが個別に支援した人数は小学生228人、中学生266人とのことでした。
区の答弁(学校教育支援センター所長)
答弁の全文を読む
いわゆる、ひきこもりの定義に当たる小中学生の人数は把握してございませんが、不登校や養育、発達などの課題があって、福祉専門職の家庭訪問による支援が必要な児童・生徒ということで、令和5年度にスクールソーシャルワーカーが個別に支援した人数は、小学生228人、中学生266人でございます。
スクールソーシャルワーカーが支援した人数
小学生答弁
228人
中学生答弁
266人
全国のひきこもり数質問
146万人
2023年時点
スクールソーシャルワーカーの配置体制と支援内容について
今お話にありましたスクールソーシャルワーカーということで、非常に重要な役割を担っていると思っております。
スクールソーシャルワーカーの配置人数・体制と活動内容について
引き続き、ひきこもりの実態調査などもしていただければと思います。
このスクールソーシャルワーカーの配置の人数ですとか体制などの実態について、概要を教えてください。
それから、家庭訪問など親子の面談とか、親へのカウンセリングとかアプローチのようなことで、どのような活動を行っているのか教えていただければと思います。
<答弁のポイント>
区では21名のスクールソーシャルワーカーが区内を4地区に分けた地区担当チームを作り、小中学校98校の担当を決めて支援を行っているとのことでした。
定期的な学校訪問による教員への助言のほか、学校長からの依頼があった児童・生徒には家庭訪問等のアウトリーチ支援を行い、保護者も含めた支援方針を検討し福祉事務所や子ども家庭支援センターと連携しているとのことでした。
区の答弁(学校教育支援センター所長)
答弁の全文を読む
区では21名のスクールソーシャルワーカーが、区内を4地区に分けて地区担当チームを作っております。
さらに、小中学校98校の担当をそれぞれ決めて支援を行ってございます。
定期的に学校を訪問しまして教員への助言などの校内支援を行うほか、学校長から支援依頼のあった児童・生徒には家庭訪問等のアウトリーチ支援を行っているところでございます。
家庭へのカウンセリング等の関わり方でございますが、家庭訪問では保護者も含めた支援が重要であると考えてございまして、親の考えと子どもの気持ち、それぞれ丁寧に聞き取りまして、支援方針を検討し、家庭状況に応じて福祉事務所や子ども家庭支援センターと連携した家庭支援を行っているところでございます。
スクールソーシャルワーカーの配置体制
配置人数答弁
21名
担当地区数答弁
4地区
担当校数答弁
98校
親のコントロールが子どものひきこもり・不登校を誘発する
適応指導教室とかに行けている子どもはいいのですけれども、こういったひきこもり状態にある子に対するアプローチは重要かと思います。
学校を休み始めるきっかけということで、実態調査でも、親と仲が悪かったとか、親に怒られたという意見もあります。
政府の調査などによりますと、家庭内の不和ですとか、過干渉、親からの過度な期待などがひきこもりを誘発するということが指摘されております。
抑圧的、支配的な親に育てられますと、ひきこもりを選択する可能性が高くなるという指摘もあります。
毒親ですとか、親ガチャなどと言われておりますけれども、こうした親のコントロールが強い場合、子どもに逃げ場がありません。
こうした環境に育った子どもは自己肯定が低いといった問題で、不登校になりがちということもあります。
自称教育熱心な親というのもたくさんいますけれども、こうした親へのアプローチも、引き続き、不登校対策として行っていただければと思います。
質疑のポイントとまとめ
- 直近の練馬区の不登校児童・生徒数と適応指導教室の登録数・利用率を尋ねたのに対し、区は令和4年度の不登校児童・生徒数は合計1,386名、適応指導教室の登録者はフリーマインド184人・トライ348人で、希望者の受入れはできているとのことでした。
- 練馬区におけるひきこもりの全体像や小中学生の人数を尋ねたのに対し、区は定義に当たる人数は把握していないが、スクールソーシャルワーカーが個別支援した人数は小学生228人、中学生266人との回答でした。
- スクールソーシャルワーカーの配置人数・体制と活動内容を尋ねたのに対し、区は21名を4地区・98校に配置し、家庭訪問等のアウトリーチ支援や関係機関との連携を行っているとの答弁でした。
⇒ ひきこもり状態にある子への実態調査と、親へのアプローチも含めた不登校対策の継続を求めます
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 文部科学省の最新データによりますと、2023年における小中学校の不登校児童・生徒数は全国で約29万9千人ということで、前年度に比べて2.2%増加しているとのことです。過去最多を記録… |
| 教育振興部副参事 | 答弁 | 児童・生徒不登校数について、令和5年度に公表されたものが最新となります。 令和4年度練馬区立小中学校における不登校児童・生徒数については、小学校で562名、中学校で824名、合計1… |
| 学校教育支援センター所長 | 答弁 | 適応指導教室の直近の登録者数でございます。令和5年度末時点でフリーマインド184人、トライが348人でございます。 利用率についてのお尋ねがございましたが、利用率という数字は計算し… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | キャパ的には大丈夫ということで安心いたしました。 続いて、ひきこもりに関連してお伺いいたします。 ひきこもり問題は、90年代以降に一般化、話題になるようになってきておりまして、第二… |
| 学校教育支援センター所長 | 答弁 | いわゆる、ひきこもりの定義に当たる小中学生の人数は把握してございませんが、不登校や養育、発達などの課題があって、福祉専門職の家庭訪問による支援が必要な児童・生徒ということで、令和5… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 引き続き、ひきこもりの実態調査などもしていただければと思います。 今お話にありましたスクールソーシャルワーカーということで、非常に重要な役割を担っていると思っております。 このスク… |
| 学校教育支援センター所長 | 答弁 | 区では21名のスクールソーシャルワーカーが、区内を4地区に分けて地区担当チームを作っております。さらに、小中学校98校の担当をそれぞれ決めて支援を行ってございます。定期的に学校を訪… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
会議録の原文は練馬区議会 会議録検索システムでご覧いただけます(上記の会議名と開催日でお探しください)。