議会報告 / 産業・経済
キャッシュレス決済ポイント還元事業と産業融資について
予算特別委員会 令和5年2月16日 補正予算質疑・採決・委員長報告
令和5年2月16日の予算特別委員会で、議員が補正予算に盛り込まれたキャッシュレス決済ポイント還元事業と産業融資あっせん等経費について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
国庫補助が無ければ同等の事業実施は難しかったのかについて
10億円補正の財源内訳
他会派の方と質問がかぶるかもしれません。
今回は10億円の補正ということで、財調から4億円ほどの補填がされていると聞いております。
国庫補助が無ければ同等の実施事業の実施は難しかったのかについて
今回は、国庫補助がなければ同等の実施事業の実施は難しかったと考えてよろしいでしょうか。
<答弁のポイント>
前回実施後も物価上昇が続き追加実施の要望があったが、特定財源の確保が困難で対応できなかった経緯があるとの説明でした。
今回は国の交付金を活用できる見通しが立ったため実施することとし、国交付金の規模によっては同様の事業ができなかった可能性もあるとのことでした。
区の答弁(財政課長)
答弁の全文を読む
当然ながら区の財源には限りがありますので、際限なく基金を取り崩すわけにはいかないと思います。
そもそも、キャッシュレス決済ポイント還元事業は、前回は令和5年6月、7月に実施しました。
実施後も物価上昇が続いていることから、区議会以外におかれましても、年度内の追加実施の御要望をいただきましたが、その時点で、さらなる特定財源の確保が困難であったため対応ができなかったという経過がございます。
今回は国の交付金を活用できる見通しが立ったので、実施することとしたところでございます。
今回は、前回の実施時に比べて、利用者数の増加を踏まえて予算自体も拡大してございます。
こうしたことを踏まえますと、国交付金の規模によっては同様の事業ができなかった可能性もあろうかと考えております。
PayPay側からの利用データ提供について
PayPay側から利用に関して提供いただいているデータについて
それから、今回のPayPayのキャッシュバックの事業に関しまして、先ほど他の委員からも御指摘がありましたけれども、ユーザー側の利用データが取れればと考えております。
質問がかぶるかもしれませんけれども、PayPay側から、こうした利用に関して何か提供いただいているものがあれば教えてください。
<答弁のポイント>
店舗や消費者に関する詳細なデータは、同意など細かな制約がありキャッシュレス決済事業者から区への提供が困難とのことでした。
委託事業者からは、実施期間中の一時消費額やポイント付与額などの報告を定期的に受けているとの説明でした。
区の答弁(商工観光課長)
答弁の全文を読む
キャッシュレス決済ポイント還元事業の委託事業者からの報告内容でございます。
ポイント還元事業の実施に伴う店舗や消費者に関する詳細なデータにつきましては、先ほど他会派からの御質問でも御答弁させていただきましたが、店舗や消費者の同意など細かな制約がありまして、キャッシュレス決済事業者から区への提供が困難な状況となっております。
このため、委託事業者からは、ポイント還元事業開始から終了までの間、定期的にポイント還元事業で決済された一時消費額やポイント付与額の報告を受けております。
また、事業実施後は、ポイント還元実施期間中の一時消費額やポイント付与額の合計金額などについて報告を受けてございます。
区内でお金が循環するデジタル地域通貨の検討について
PayPayキャッシュバックの課題とデジタル地域通貨の提案
しかしながら、他会派の方からも御指摘がありましたように、今回のPayPayキャッシュバックですと、1回の消費と店側の1回の売上げで完結してしまうということもあります。
できれば、区の中でお金がぐるぐる回るような感じが理想かと思っております。
先ほども意見がありましたけれども、例えば練馬区内でデジタル地域通貨を発行するというアイデアもあるかと思っております。
ブロックチェーン技術を使ったデジタル地域通貨であれば、決済取引データの追跡、把握、分析なども可能になります。
こうしたサービスは結構民間でいろいろとあります。
一例を挙げますと、現在庁内で採用されているLoGoチャットの開発元のトラストバンク社が提供しているプラットフォームのchiicaというのがあります。
全国26自治体で地域通貨を発行して採用されているということです。
練馬区におきましても、今後、経済対策に、こうしたデジタル地域通貨の検討を要望して、次の質問に移らせていただきます。
融資を受けた事業者の従業員規模別内訳等について
中小企業振興は非常に大事なので、今後もこの事業を継続していただきたいと思っております。
同じく7ページ目、1、産業融資あっせん等経費です。
この融資ですけれども、中小企業、小規模事業者にどんどん活用していただきたいと思っております。
実際に融資を受けた事業者の従業員規模別の内訳ですとか、個人事業主の方がどのぐらいいらっしゃるのか、教えていただけますか。
<答弁のポイント>
緊急経営支援特別貸付では先月末までに1,524件の融資を実行し、従業員10人以下の事業者が77%、11人以上20人以下が13%で全体の9割が20人以下の中小企業とのことでした。
個人事業主の割合は17%とのことでした。
区の答弁(経済課長)
答弁の全文を読む
緊急経営支援特別貸付では、先月末までに1,524件の融資を実行しております。
そのうち、従業員が10人以下の事業者の割合は77%、11人以上20人以下の事業者は13%となっており、全体の9割が20人以下の中小企業となっております。
そのうち、個人事業主の割合は17%となっております。
緊急経営支援特別貸付の実行状況
融資実行件数答弁
1,524件
従業員10人以下の割合答弁
77%
従業員11〜20人以下の割合答弁
13%
個人事業主の割合答弁
17%
地域通貨chiica採用自治体数質問
26自治体
融資申込みの導線と周知方法について
直接申請と金融機関経由の申込割合、周知方法について
この融資の申込みまでの導線を確認させていただきます。
直接区に申請された方と、金融機関経由で申し込まれた方の割合などを教えていただければと思います。
また、事業者の周知方法などについても教えていただければと思います。
<答弁のポイント>
融資あっせん申込みでは金融機関からの代行申請も可能で、直接区に申請される事業者は3%ほど、97%が金融機関からの代行申請とのことでした。
周知はねりま区報や区ホームページ、金融機関、区内経済団体、練馬ビジネスサポートセンターなど様々な媒体や関係機関を通じて行っているとのことでした。
区の答弁(経済課長)
答弁の全文を読む
融資のあっせん申込みにおきましては、金融機関からの代行申請も可能となってございます。
申込方法の割合では、直接区に申請される事業者は3%ほど、97%が金融機関からの代行申請となっております。
次に、周知方法でございます。
緊急経営支援特別貸付の実施や延長に当たっては、ねりま区報や区ホームページで周知するほか、実際に融資を行う金融機関や区内経済団体への案内、練馬ビジネスサポートセンターの相談窓口での紹介など、様々な媒体や関係機関を通じまして幅広く周知を行っております。
融資申込みの経路の比較
直接区への申請
3%ほど
金融機関からの代行申請
97%
個人事業主への周知強化と融資制度の来年度いっぱいまでの継続を要望
ネット等を経由している割合が非常に少ないということもあります。
業態によってはまだ金融機関と付き合いがないところもあるかと思います。
今後はそうした個人事業主の方などへの周知も積極的に力を入れていっていただきたいと思います。
また、来年途中までということでしたけれども、非常によい制度なので少なくとも来年度いっぱいまでの継続を希望して、質問を終了させていただきます。
質疑のポイントとまとめ
- 補正予算10億円のうち国庫補助がなければ同等事業の実施は難しかったかを尋ねたのに対し、区は国交付金の規模によっては同様の事業ができなかった可能性もあるとの回答でした。
- PayPayからの利用データ提供について尋ねたのに対し、区は店舗・消費者の同意などの制約により詳細データの提供は困難で、委託事業者から一時消費額やポイント付与額の報告を受けているとの答弁でした。
- デジタル地域通貨の検討を要望しつつ融資を受けた事業者の内訳を尋ねたのに対し、区は緊急経営支援特別貸付の実行件数1,524件、従業員10人以下が77%、個人事業主が17%とのことでした。
- 融資申込みの経路と周知方法を尋ねたのに対し、区は直接申請が3%、金融機関経由が97%であり、区報やホームページ、金融機関、経済団体等を通じて周知しているとの回答でした。
⇒ 個人事業主など金融機関との付き合いが少ない事業者への周知の強化と、緊急経営支援特別貸付の来年度いっぱいまでの継続を求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 他会派の方と質問がかぶるかもしれません。 今回は10億円の補正ということで、財調から4億円ほどの補填がされていると聞いております。 今回は、国庫補助がなければ同等の実施事業の実施は… |
| 財政課長 | 答弁 | 当然ながら区の財源には限りがありますので、際限なく基金を取り崩すわけにはいかないと思います。 そもそも、キャッシュレス決済ポイント還元事業は、前回は令和5年6月、7月に実施しました… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | それから、今回のPayPayのキャッシュバックの事業に関しまして、先ほど他の委員からも御指摘がありましたけれども、ユーザー側の利用データが取れればと考えております。 質問がかぶるか… |
| 商工観光課長 | 答弁 | キャッシュレス決済ポイント還元事業の委託事業者からの報告内容でございます。 ポイント還元事業の実施に伴う店舗や消費者に関する詳細なデータにつきましては、先ほど他会派からの御質問でも… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 中小企業振興は非常に大事なので、今後もこの事業を継続していただきたいと思っております。 しかしながら、他会派の方からも御指摘がありましたように、今回のPayPayキャッシュバックで… |
| 経済課長 | 答弁 | 緊急経営支援特別貸付では、先月末までに1,524件の融資を実行しております。そのうち、従業員が10人以下の事業者の割合は77%、11人以上20人以下の事業者は13%となっており、全… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | この融資の申込みまでの導線を確認させていただきます。 直接区に申請された方と、金融機関経由で申し込まれた方の割合などを教えていただければと思います。また、事業者の周知方法などについ… |
| 経済課長 | 答弁 | 融資のあっせん申込みにおきましては、金融機関からの代行申請も可能となってございます。申込方法の割合では、直接区に申請される事業者は3%ほど、97%が金融機関からの代行申請となってお… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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