議会報告 / 区政・財政
みずほ銀行の事務処理ミスと再発防止について
予算特別委員会 令和5年12月11日 補正予算質疑・採決・委員長報告
令和5年12月11日の予算特別委員会で、みずほ銀行との間で生じた事務処理ミスの原因と再発防止策、情報共有システムの活用、ISMS認証の取得について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
銀行との合意事項の明文化と証跡共有について
再発防止に向けた既存の議論
今回の事務処理ミスを踏まえて、先ほど他会派の質疑でもありましたけれども、再発防止に向けて、決裁時のマニュアル整備とか、ダブルチェックの仕組みを整えるというお話がありました。
ミスの原因についての認識
今回の件は、銀行との打合せとか合意事項についての明文化ができていなかったことと、課内の証跡の共有ができていなかったことが原因だと思われます。
事務処理ミスの原因と再発防止の対応について
その辺の対応はどうなっているかお聞かせいただければと思います。
<答弁のポイント>
みずほ銀行担当者と所管課の口頭承認のみで手続変更が行われ、会計管理室や文書課との共有がなされていなかったことが原因でした。
区長からみずほ銀行担当役員に直接申入れを行い、銀行から謝罪と適正化への取り組みの回答を得たとのことです。
今後は所管課長の確認と会計管理室への協議・承認を経て、決定変更を文書で行う運用に改めるとのことでした。
区の答弁(会計管理室長)
答弁の全文を読む
本件は、みずほ銀行の担当者から所管課担当への口頭の打診があり、銀行からも、所管課からも、会計管理室への協議がなされず、所管課担当から口頭で承諾し、手続変更が行われたもので、今、委員がおっしゃったとおり、文書課や関係者の共有はされておりませんでした。
このことは重く受け止めまして、区長から、みずほ銀行の担当役員に対し、指定金融機関としての公的立場を自覚し、事務執行を確実、適正に行うよう直接申入れを行っております。
みずほ銀行からは、文書協議を行わず、担当者間の口頭承認で事務変更を行ったことに謝罪があり、以後、事務処理変更手続の適正化に取り組むと返答がございました。
会計管理室からも、文書で同様の申入れを行いまして、文書回答を得ております。
今後は、各所管課長の確認を受け、会計管理室に協議し、承認した上で、決定の変更を文書で行うということで適正化を図ってまいります。
グループウエア等を活用した情報共有について
グループウエア活用の提案
職員間の情報共有、整備のために、グループウエア等のシステムを利用するという考えもあるかと思います。
グループウエアを使うことで、打合せ事項とか証跡の確認が容易になります。
現在使われているグループウエアもあるかと思います。
商品名で言うと、例えばサイボウズやセールスフォースみたいなクラウド型の使い勝手のいい管理サービスなどもあります。
職員間の情報共有システムの活用について
今後は、区でそういった活用は検討されていますか。
<答弁のポイント>
現在はグループウエアのWebメールや掲示板、共有文書などの機能を活用して情報共有を図っているとのことです。
来年度予定の事務用パソコン一斉更新に併せて、新たなコミュニケーションツールが導入される予定と聞いているとのことでした。
区の答弁(職員課長)
答弁の全文を読む
職員の情報共有につきまして、システムを使ったものだと思います。
現在は、グループウエアのWebメールとか、例えば掲示板、共有文書などの機能を活用しまして、職員間の情報共有を図っております。
来年度予定している事務用パソコンの一斉更新に併せまして、新たなコミュニケーションツールが導入される予定だと聞いております。
引き続き、様々なツールを活用しながら、職員間の情報共有に努めてまいります。
ISMS認証取得の提案について
ISMS認証の仕組みとメリット
情報セキュリティーに関する適用性の評価制度であるISMSという情報セキュリティーマネジメントシステム認証があります。
ISMS認証は国際規格の認証制度ですけれども、ISMS認証を取得すると、情報セキュリティーの対策の有効性とかを第三者機関によって客観的に評価されるものです。
副次的なメリットとして、準備段階で情報資産のリスク分析、セキュリティー対策の策定、実施評価というプロセスが必要になるので、付随して業務フローの可視化、改善効率化が必要とされるところでも有効と思われます。
他自治体の取得状況
ISMS認証は、日本の民間企業で1万8,000社ぐらいが取っていて、自治体も1,300ぐらいは取得しているそうです。
東京都も23区で12区が取得済みということです。
ISMS認証の取得予定について
業務フローの改善で、今回も各部署単位でマニュアルを改めたり、業務フローを見直すことはあるのですけれども、実際、本当に効率的なのか、セキュリティー上問題ないのかというチェックは、なかなか働かないのが現実です。
そこで、御提案と御質問です。
練馬区では、ISMS認証に関する取得の予定はありますか。
<答弁のポイント>
練馬区はISMS認証を取得していないとのことです。
今回の事務ミスについては、係におけるダブルチェックの強化や職員のコンプライアンス意識の徹底、事務スキルの向上などにより再発防止に取り組み、事務改善の見直しに取り組んでいきたいとのことでした。
区の答弁(職員課長)
答弁の全文を読む
練馬区は、ISMS認証は取得しておりません。
まず、今回の事業のミスなどにつきまして、庁内の事務の組織的なチェック機能、具体的には係におけるダブルチェックの強化、職員のコンプライアンスの意識の徹底、事務のスキルの向上などで再発防止に取り組み、事務改善の見直しに取り組んでまいりたいと考えているところです。
民間企業の取得数質問
1万8,000社
自治体の取得数質問
1,300
東京都23区の取得区数質問
12区
ISMS認証取得はDX推進の分かりやすい実績になる
ISMS認証のために内部監査の実施が必要でして、他部署の方が定量的にセキュリティー対策をチェックするという仕組みがあります。
ISMSを取得することで、セキュリティー対策をしっかりやっている組織ということが対外的なアピールにもなります。
今回の件は、庁内の業務フロー改善のいい機会だったと認識していただいて、DXの推進という名目でも分かりやすい実績になると思います。
ぜひ、ISMS認証取得に向けて動いていただけるよう要望して、質問を終了させていただきます。
質疑のポイントとまとめ
- みずほ銀行との事務処理ミスの原因と再発防止策を尋ねたのに対し、区は口頭承認のみで手続変更が行われたことが原因と説明し、区長から銀行に直接申入れを行い、今後は文書による決定変更に改めるとの答弁でした。
- グループウエア等のシステム活用による情報共有の状況を尋ねたのに対し、区は現在もWebメールや掲示板等を活用しており、来年度の一斉更新に合わせて新たなツールを導入予定とのことでした。
- ISMS認証の取得予定を尋ねたのに対し、区は取得していないと答え、係でのダブルチェック強化など別の方法で再発防止に取り組む考えとのことでした。
⇒ ISMS認証取得に向けて動いていただけるよう要望します。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 今回の事務処理ミスを踏まえて、先ほど他会派の質疑でもありましたけれども、再発防止に向けて、決裁時のマニュアル整備とか、ダブルチェックの仕組みを整えるというお話がありました。 今回の… |
| 会計管理室長 | 答弁 | 本件は、みずほ銀行の担当者から所管課担当への口頭の打診があり、銀行からも、所管課からも、会計管理室への協議がなされず、所管課担当から口頭で承諾し、手続変更が行われたもので、今、委員… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 職員間の情報共有、整備のために、グループウエア等のシステムを利用するという考えもあるかと思います。グループウエアを使うことで、打合せ事項とか証跡の確認が容易になります。 現在使われ… |
| 職員課長 | 答弁 | 職員の情報共有につきまして、システムを使ったものだと思います。 現在は、グループウエアのWebメールとか、例えば掲示板、共有文書などの機能を活用しまして、職員間の情報共有を図ってお… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 業務フローの改善で、今回も各部署単位でマニュアルを改めたり、業務フローを見直すことはあるのですけれども、実際、本当に効率的なのか、セキュリティー上問題ないのかというチェックは、なか… |
| 職員課長 | 答弁 | 練馬区は、ISMS認証は取得しておりません。 まず、今回の事業のミスなどにつきまして、庁内の事務の組織的なチェック機能、具体的には係におけるダブルチェックの強化、職員のコンプライア… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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