議会報告 / 医療・福祉
後期高齢者医療保険料と国保赤字繰入について
予算特別委員会 令和8年2月20日 区民費・地域文化費他
令和8年2月20日の予算特別委員会で、後期高齢者医療保険料の増加要因と、国民健康保険の法定外赤字繰入の実態について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
保険料1万6,040円アップの要因について
子ども・子育て支援分の新設
先日の区民生活委員会で、令和8年、令和9年の2か年の後期高齢者医療の保険料率が示されました。
今般の改定では、医療分と別に新たに子ども・子育て支援分が追加となり、均等割1,300円、所得割0.26%が設定されております。
医療分の均等割・所得割の増加
令和6、7年の医療分の均等割額が4万7,300円から5万3,300円、所得割率が9.67%から9.88%と増えております。
あわせて、1人当たり保険料額も示されておりまして、令和6、7年の11万1,356円から12万7,400円と1万6,040円アップして14.4%増となっております。
1人当たり保険料アップの各要素の内訳について
今般の保険料の増加は、医療給付費の伸び、法定の保険料負担率のアップ、それから子ども・子育て支援分と、幾つか要素があると思います。
1万6,040円のアップのうち、それぞれの要素がどの程度影響しているのか教えてください。
<答弁のポイント>
増加要因のうち最も大きいのは医療給付費の増で約1万1,400円、次に後期高齢者負担率の引上げで約5,600円、子ども・子育て支援分で約3,200円との答弁でした。
その他要因約1,800円を加え、マイナス要因6,000円を差し引いた結果、1万6,044円のアップになったとのことでした。
区の答弁(国保年金課長)
答弁の全文を読む
まず、今御紹介いただきました後期高齢者医療保険の保険者は、皆様も御存じのとおり広域連合でございます。
そこで、広域連合に確認させていただきました。まず、増加要因の一番大きいものは医療給付費の増でございます。
医療費の伸び、それから診療報酬の増額改定を反映して、金額としましては約1万1,400円となってございます。
次に大きいのが、今御紹介いただきました後期高齢者負担率と申しまして、後期高齢者の方が保険料として負担する割合でございます。
国で引上げがあった影響として、額としては約5,600円となります。
そして、次に大きいのが、先ほど来、御紹介している令和8年度から創設されます子ども・子育て支援金制度によります支援分の保険料約3,200円となってございます。
その他の要因がプラス約1,800円で、これを合計しますと約2万2,000円となってしまいます。
ここからマイナス要因が6,000円ございましたので、結果として、先ほど御紹介いただきました1万6,044円のアップとなってございます。
保険料アップ1万6,040円の要因別内訳
医療給付費の増答弁
1万1,400円
後期高齢者負担率の引上げ答弁
5,600円
子ども・子育て支援分答弁
3,200円
その他要因答弁
1,800円
マイナス要因答弁
6,000円
令和6年度の実質的な法定外赤字繰入額について
国民健康保険運営方針に基づく赤字解消の推進
国保における赤字繰入の削減解消は、厚生労働省の定めた国民健康保険運営方針に基づきまして、都道府県が主体となって全国の市町村で推進されております。
練馬区の一般会計繰入金の状況
練馬区の状況を見ますと、令和8年予算でその他一般会計繰入金9.1億円が計上されております。
また、令和7年度のねりまの国保を見ますと、令和6年度実績は一般会計繰入金4.4億円となっております。
法定外赤字繰入は保険料の不足分を一般会計から繰入によって穴埋めするというイメージです。
一般会計繰入れの中には保険料を財源とすることになじまない保険事業費などの審査支払手数料なども含まれていると認識しております。
令和6年度の実質的な法定外赤字繰入額について
給付費の伸びがかなり大きいということなので、区民からの御質問にきっちり答えられるように、引き続き分析をお願いいたします。
令和6年の実質的な法定外赤字繰入れは幾らだったのかお聞きします。
<答弁のポイント>
令和6年度決算のその他一般会計繰入金は4億4,813万4千円で、内訳は保険事業費充当分約3億9千万円、審査支払手数料充当分約5,767万円との説明でした。
これらは赤字以外に分類されるもので、収納率や国・都の交付金の獲得状況により、解消すべき赤字はゼロになったとのことでした。
区の答弁(国保年金課長)
答弁の全文を読む
まず、繰入金について若干御説明させていただきます。
今回の予算書でもお出ししている繰入金は全体で64億円となってございます。
これが、一般会計から国民健康保険事業会計に当初入れたお金となってございます。
そして、今御質問いただきましたのは、その中の6項目のうちの6番目、その他一般会計繰入金が法定外の繰入れと呼ばれるものでございます。
ただ、この中には赤字解消の対象となるものと、そうでないものがございます。
また、この予算書では不確定なところもございましたので、令和6年度決算で御紹介いただきましたので、そこについて御説明させていただきたいと思います。
ねりまの国保にも令和6年度決算を計上させていただきました。
1千円単位で御紹介させていただきますと4億4,813万4千円となる。
この内訳は、保険事業費充当分が3億9千万円余、それから、審査支払手数料充当分が5,767万円余となってございます。
この二つは、法定外繰入の中でも赤字以外に分類されるものでございます。
ですので、一方で、令和6年度当初予算時点では、特別区は御紹介のとおり負担抑制を含めた独自の保険料率として解消すべき赤字分も含んでおりました。
ですが、結果としまして、令和6年度決算時点におきましては、収納率ですとか国や都の交付金等の獲得状況がありまして、解消すべき赤字はゼロとなったという結果でございます。
令和6年度決算 一般会計繰入金の内訳
一般会計繰入金全体答弁
64億円
その他一般会計繰入金答弁
4億4,813万4千円
保険事業費充当分答弁
3億9千万円
審査支払手数料充当分答弁
5,767万円
令和8年予算 その他一般会計繰入金質問
9.1億円
一般会計繰入れは保険料引上げ抑制の手段ではないという原則
一般会計繰入れというのは、原則的に保険料引上げを抑制するものではないという原則がありまして、安易に……。
質疑のポイントとまとめ
- 保険料アップ1万6,040円のうち各要素の影響度を尋ねたのに対し、区は医療給付費の増が約1万1,400円、後期高齢者負担率引上げが約5,600円、子ども・子育て支援分が約3,200円とのことでした。
- 令和6年度の実質的な法定外赤字繰入額を尋ねたのに対し、区はその他一般会計繰入金4億4,813万4千円の内訳を示し、収納率や交付金の状況から解消すべき赤字はゼロになったとの回答でした。
⇒ 保険料増加の要因分析を区民にきちんと説明できるよう、引き続き分析を行うことを求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 先日の区民生活委員会で、令和8年、令和9年の2か年の後期高齢者医療の保険料率が示されました。今般の改定では、医療分と別に新たに子ども・子育て支援分が追加となり、均等割1,300円、… |
| 国保年金課長 | 答弁 | まず、今御紹介いただきました後期高齢者医療保険の保険者は、皆様も御存じのとおり広域連合でございます。 そこで、広域連合に確認させていただきました。まず、増加要因の一番大きいものは医… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 給付費の伸びがかなり大きいということなので、区民からの御質問にきっちり答えられるように、引き続き分析をお願いいたします。 国保における赤字繰入の削減解消は、厚生労働省の定めた国民健… |
| 国保年金課長 | 答弁 | まず、繰入金について若干御説明させていただきます。 今回の予算書でもお出ししている繰入金は全体で64億円となってございます。これが、一般会計から国民健康保険事業会計に当初入れたお金… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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