議会報告 / 医療・福祉
予防接種の助成基準とマイナ保険証について
予算特別委員会 令和6年3月8日 全款補充質疑
令和6年3月8日の予算特別委員会全款補充質疑で、予防接種の助成基準とマイナ保険証の利用状況について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
予防接種の種類と費用規模の変化について
予防接種費の予算規模
令和6年度の予防接種費は30億円余の予算規模となっておりまして、近年の予防接種は種類も増えてきております。
10年前の予防接種の種類数と費用規模について
10年前の予防接種は大体何種類ぐらいで、費用規模はどの程度だったか教えてください。
<答弁のポイント>
平成24年は定期13種類・任意9種類で、委託料は定期約10億円・任意約6億円だったのに対し、令和4年は定期20種類・任意3種類で、委託料は定期約24億円・任意約3,600万円になったとの答弁でした。
区の答弁(保健予防課長)
答弁の全文を読む
予防接種の種類につきましては、平成24年は定期13種類、任意9種類でございました。
令和4年は定期20種類、任意3種類でございます。
次に、委託料につきましては、平成24年は定期約10億円、任意約6億円でございます。
令和4年は定期約24億円、任意約3,600万円でございます。
平成24年と令和4年の予防接種の種類・費用の比較
平成24年
定期13種類・任意9種類
定期委託料約10億円
任意委託料約6億円
令和4年
定期20種類・任意3種類
定期委託料約24億円
任意委託料約3,600万円
任意接種の助成割合の設定基準について
総額が倍増
総額で倍になっているということでした。
各予防接種の助成割合の設定基準について
練馬区における任意接種の助成額については予防接種ごとに違っているようですけれども、各予防接種の助成割合はどのような基準で設定されているのか教えてください。
<答弁のポイント>
任意接種への助成は、国の予防接種検討部会の方針に基づき、広く効果があると推奨されるものを検討して実施してきたとのことでした。
個々の助成額は、接種単価や国・都・他自治体の状況を踏まえて設定しているとの説明でした。
区の答弁(保健予防課長)
答弁の全文を読む
区は、これまで任意の予防接種に対する助成については、国の予防接種検討部会の方針に基づき、広く効果があると推奨されるものについて検討し、助成してまいりました。
個々の接種の助成額につきましては、接種単価やその時々における国や都、他自治体の状況も踏まえて設定しております。
接種によって予防できる病気を積極的に予防していくことは、区民の健康のために重要なことであり、ひいては医療費の負担軽減にもつながるものであります。
今後も区民の命と健康を守るため、予防接種事業を適切に実施してまいります。
特定の外資製薬会社に偏って接種ワクチンが決定されている感も否めない
ワクチン行政の転換点と外資メーカーの偏り
昨今のワクチン行政の流れが変わってきたのが2009年頃でありまして、この年は外資メーカーのインフルエンザワクチンの大規模契約破棄などがありました。
ちょうど年を同じくして、2009年からHPVワクチンの助成が開始されて、それに伴って政治家のイシュー化アピールがスタートした年であります。
この成果というのが現状のワクチンメーカーを見てみるとよく分かりまして、例えばHPVワクチンのサーバリックスがグラクソ・スミスクライン社。
ガーダシル、シルガード9がメルク社。
また、帯状疱疹ワクチンのゾスタバックスがメルク社、シングリックスがグラクソ・スミスクライン社ということで、特定の外資の製薬会社に偏って接種ワクチンが決定されている感も否めません。
ワクチン接種ビジネスモデルへの指摘
また、医療機関にとっても、ワクチン接種は保険診療よりも対象者が多くて、施術の時間も短時間で済むということで、大変効率がいいビジネスモデルです。
予防接種の対象疾病については、感染予防効果を判断するためにも医療給付費や受診件数など、どのぐらい抑制できるかが重要だと思っております。
ぜひKDB等を活用して検証を行っていただくよう要望して、次の質問に移ります。
マイナ保険証運用開始の背景
来年12月よりマイナ保険証の運用が開始されますけれども、全国で準備が遅れております。
マイナンバーカードの保険証利用登録状況と利用割合について
明確な基準は特になくて、疾病ごとに基準をいろいろと設定されているということでしたが、この辺りは製薬会社のロビー活動などの政治的な事情もあって決まっていると想像いたします。
練馬区内におけるマイナンバーカード保有者の保険証利用登録の状況と、実際にマイナンバーカードが保険証として利用されている割合について教えてください。
<答弁のポイント>
令和6年1月現在、国保加入者のマイナ保険証利用登録は5万6千人で被保険者の45%とのことでした。
実際に医療機関でマイナ保険証として利用された方は約5%で、残り95%は現行の保険証利用とのことでした。
区の答弁(国保年金課長)
答弁の全文を読む
区の国保加入者のマイナンバーカードの健康保険証利用、いわゆるマイナ保険証の利用の登録は、令和6年1月現在5万6千人で、被保険者の45%になります。
また、実際に医療機関でマイナ保険証として利用された方は、1月現在で約5%になります。
残りの95%は現行の保険証利用になります。
マイナ保険証の登録・利用状況(令和6年1月現在)
利用登録者数答弁
5万6千人
利用登録率答弁
45%
実際の利用率答弁
5%
現行保険証利用率答弁
95%
保険証の使用期限とマイナ保険証未登録者への資格確認書発行について
マイナ保険証への移行スケジュール
国保被保険者証の使用期限と資格確認書発行の概要について
マイナ保険証の利用が5%ということで、非常に不安があるという状況です。
保険証は来年12月2日で終了とのことですけれども、国保で発行されている被保険者証はいつまで使えるのでしょうか。
また、マイナンバーカードを持っていない方、マイナ保険証の利用登録ができていない人に資格証明書を発行すると聞いていますが、その概要について教えてください。
<答弁のポイント>
健康保険証の発行は12月2日に終了し、現行の保険証は経過措置として有効期限まで利用でき、国保の場合は令和7年9月30日まで使えるとのことでした。
有効期間終了後は、マイナ保険証の利用登録をしていない方全員に資格確認書を交付し、令和7年9月に被保険者の55%に当たる約7万人に発送予定とのことでした。
区の答弁(国保年金課長)
答弁の全文を読む
マイナンバー法等の改正によりまして、健康保険証の発行は12月2日に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行いたします。
現行の保険証は、経過措置として1年以内であれば、その有効期限まで利用できることになっております。
現在の国保の保険証の有効期限が令和7年9月30日になりますので、その日まで現行の保険証をお使いいただけます。
国保の保険証の有効期間終了後につきましては、マイナ保険証の利用登録をしていない方全員に資格確認書を交付する予定です。
令和7年9月に被保険者の55%に当たる約7万人の方に発送することを想定しております。
保険証からマイナ保険証への移行に関する数値
保険証の有効期限答弁
令和7年9月30日
資格確認書発送対象割合答弁
55%
資格確認書発送対象人数答弁
7万人
利用登録していない方は、資格証明書と保険証、マイナンバーカードが混在しておりまして、保険証の資格期限切れということで、窓口で10割負担となる可能性も考えられます。
令和7年9月まで保険証を使える方がいると聞いていますが・・・。
質疑のポイントとまとめ
- 10年前と現在の予防接種の種類数と費用規模の変化を尋ねたのに対し、区は平成24年は定期13種類・任意9種類、令和4年は定期20種類・任意3種類で、委託料は定期・任意ともに大きく変化したとの回答でした。
- 任意接種の助成割合の設定基準を尋ねたのに対し、区は国の方針や接種単価、他自治体の状況を踏まえて設定しているとの答弁でした。
- 特定の外資製薬会社への偏りを指摘し、マイナ保険証の利用登録状況と実際の利用割合を尋ねたのに対し、区は登録率45%、実際の利用率は約5%にとどまるとのことでした。
- 国保保険証の使用期限と資格確認書発行の概要を尋ねたのに対し、区は保険証は令和7年9月30日まで使え、その後は未登録者約7万人に資格確認書を発送するとの回答でした。
⇒ KDB等を活用してワクチン接種による医療給付費や受診件数の抑制効果を検証することを求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 令和6年度の予防接種費は30億円余の予算規模となっておりまして、近年の予防接種は種類も増えてきております。 10年前の予防接種は大体何種類ぐらいで、費用規模はどの程度だったか教えて… |
| 保健予防課長 | 答弁 | 予防接種の種類につきましては、平成24年は定期13種類、任意9種類でございました。令和4年は定期20種類、任意3種類でございます。 次に、委託料につきましては、平成24年は定期約1… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 総額で倍になっているということでした。 練馬区における任意接種の助成額については予防接種ごとに違っているようですけれども、各予防接種の助成割合はどのような基準で設定されているのか教… |
| 保健予防課長 | 答弁 | 区は、これまで任意の予防接種に対する助成については、国の予防接種検討部会の方針に基づき、広く効果があると推奨されるものについて検討し、助成してまいりました。個々の接種の助成額につき… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 明確な基準は特になくて、疾病ごとに基準をいろいろと設定されているということでしたが、この辺りは製薬会社のロビー活動などの政治的な事情もあって決まっていると想像いたします。 昨今のワ… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 区の国保加入者のマイナンバーカードの健康保険証利用、いわゆるマイナ保険証の利用の登録は、令和6年1月現在5万6千人で、被保険者の45%になります。 また、実際に医療機関でマイナ保険… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | マイナ保険証の利用が5%ということで、非常に不安があるという状況です。 保険証は来年12月2日で終了とのことですけれども、国保で発行されている被保険者証はいつまで使えるのでしょうか… |
| 国保年金課長 | 答弁 | マイナンバー法等の改正によりまして、健康保険証の発行は12月2日に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行いたします。現行の保険証は、経過措置として1年以内であれば、その有効期… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
会議録の原文は練馬区議会 会議録検索システムでご覧いただけます(上記の会議名と開催日でお探しください)。