議会報告 / 医療・福祉
帯状疱疹ワクチン助成と建築工事の見積り精査について
予算特別委員会 令和6年3月6日 補正予算質疑・採決・委員長報告
令和6年3月6日の予算特別委員会で、帯状疱疹ワクチン接種助成の実績と効果検証、および区発注の建築工事における見積り内訳の精査方法について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
帯状疱疹ワクチン接種の実績について
前回補正からの追加額
前回の補正予算で帯状疱疹ワクチンは補正で7億円超となっていたと記憶しておりますが、今回さらに2億1千万円ほど追加されております。
総接種回数・接種割合・罹患数の推移について
そこで、実績に関して質問です。
帯状疱疹ワクチンは総額でお幾らになったのか。それから総接種回数が何回ぐらいになったのか。
対象は50歳以上ですが、接種割合はどのぐらいになったのか。
また、ここ数年の帯状疱疹の罹患数の推移はどうなっているのか、併せて教えていただけますでしょうか。
<答弁のポイント>
令和5年度の接種回数は2月現在で約6万8千回、支出額は今回の補正を含み約9億3千万円となる見込みとのことでした。
帯状疱疹は感染症法上の届出対象外のため区への罹患者数報告はなく、厚労省資料では60歳以上で年間100人に1人、80歳までに約3人に1人が発症し、近年は発症率も増加しているとの説明でした。
区の答弁(保健予防課長)
答弁の全文を読む
令和5年度助成対象となりました接種回数は、2月現在で約6万8千回になっております。
支出額は今回の補正予算を含み、約9億3千万円となる見込みです。
帯状疱疹は感染症法に基づく届出対象疾患に含まれていないため、区に対しても罹患者数の報告はされていません。
なお、厚生労働省が公表している資料によりますと、60歳以上では年間100人に1人が発症し、80歳までに約3人に1人が発症されています。
さらに、近年発症率も増加していることが確認されています。これは、区も同様の傾向と考えてございます。
帯状疱疹ワクチン助成の実績
接種回数答弁
6万8千回
令和5年度・2月現在
支出額答弁
9億3千万円
今回の補正含む見込み
発症率(60歳以上)答弁
年間100人に1人
発症率(80歳まで)答弁
3人に1人
ワクチン効果検証と助成継続の理由について
10億円弱の助成に対する検証の必要性
それから、帯状疱疹ワクチンの効果です。
先ほど、10億円弱というかなりの額の助成を入れているところもあり、実際にワクチンを打って、どのぐらい効果があったのかを検証する必要があると思っています。
ワクチン接種の効果検証に関しての、区の所見をお伺いしたい。
効果検証の所見と来年度継続の理由について
罹患数は疾病統計等で取れると思います。後日で結構ですので数字を教えていただきたいと思います。
それから、来年度も帯状疱疹ワクチン接種助成を継続することになった理由も、併せてお聞かせください。
<答弁のポイント>
ワクチンの発症予防効果は接種者と非接種者を比較する臨床試験で確認されるものであり、区は国の科学的知見や臨床試験を踏まえて事業に取り組むとのことでした。
厚労省資料では不活化ワクチン接種から10年後の発症予防効果は73.2%と報告されており、帯状疱疹は80歳までに3人に1人がかかり約2割が神経痛の後遺症に苦しむとされ、発症率低減と重症化予防を目的に費用の半額程度を助成しているとの説明でした。
区の答弁(保健予防課長)
答弁の全文を読む
ワクチンの発症予防効果は、接種者と非接種者を比較する臨床試験で確認されます。
区は引き続き、国の科学的知見や臨床試験を踏まえて事業に取り組んでまいります。
なお、厚生労働省が公表している臨床試験のデータによりますと、不活化ワクチン接種から10年後の発症予防効果は73.2%との報告があります。
それから、帯状疱疹は80歳までに3人に1人がかかると言われており、約2割の方が神経痛の後遺症に苦しんでいらっしゃいます。
帯状疱疹ワクチン接種の目的は、帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防することにあります。
そのため、区は費用の半額程度を助成し、接種を促進してございます。
帯状疱疹ワクチンの効果に関するデータ
接種10年後の発症予防効果答弁
73.2%
不活化ワクチン・厚労省資料
80歳までの発症割合答弁
3人に1人
神経痛の後遺症割合答弁
2割
助成額答弁
半額
建築工事の見積り内訳の精査について
見積り詳細内訳の精査方法について
かなりの額を入れているということで、財政負担と予防給付のバランスは適切なのかという視点を持って、給付と件数の把握に努めて、効果検証も進めていただければと思います。
次の質問に移らせていただきます。
現在、区が実施している建築工事は、入札後の工事契約において、業者側から見積りがかなり出てきていると思います。
見積りの詳細内訳については、どのような精査しているのか、お聞かせください。
<答弁のポイント>
区は直近の労務費や資材確保等により積算し、適正な予定価格を設定し、業者は区の図面等を基に独自に工事費を算出して入札するとのことでした。
落札後に提出される積算内訳書は発注内容との相違や見積りの差、抜け落ちなどを確認しており、これまで妥当性を欠いた積算内訳書の提出はないとのことでした。
区の答弁(施設設備課長)
答弁の全文を読む
区は、工事発注に当たり、直近の労務費や資材確保等により積算し、適正な予定価格の設定を行っております。
入札参加業者は、区が作成した図面や参考内訳書を基に、独自に工事費を算出して入札に参加します。
入札金額が予定価格以下、最低制限価格以上で最も低い金額を入れた業者と契約となり、落札金額で建築工事の完成を目的として締結する請負契約となります。
なお、落札後に請負業者から提出される積算内訳書について、発注内容と相違ないか。
例えば、区と業者の見積りに大きな差や抜け落ちがないかなどの観点から確認を行っており、これまで妥当性を欠いた積算内訳書の提出はございません。
建築工事発注から契約までの流れ
見積りの精緻な評価には第三者の活用も検討すべき
ここのところ、建築工事に関して見積額の増額変更、若干の工期遅れのようなところが散見されております。
通常、建築工事の発注は、施工者側と受注者側に知識量というか、圧倒的な経験の差もありますので、落札後の見積りの精緻な評価は現下部署では難しいと考えております。
現在は設計者側で見積り工程管理をお願いしていますが、第三者のコンサルタント等のプロの意見を採用することも考えられます。
ぜひ、そういった工夫もしていただいて、不要な契約額の増額や工程の遅延が発生しない形で事業を進めていただけますよう希望して、質問を終わります。
質疑のポイントとまとめ
- 帯状疱疹ワクチンの総額・接種回数・接種割合・罹患数の推移を尋ねたのに対し、区は接種回数約6万8千回、支出額約9億3千万円になる見込みと答え、罹患者数の報告制度がないとのことでした。
- ワクチンの効果検証と来年度も助成を継続する理由を尋ねたのに対し、区は臨床試験に基づく発症予防効果73.2%等のデータを示し、発症率低減と重症化予防のために助成を続けるとのことでした。
- 建築工事の見積り詳細内訳の精査方法を尋ねたのに対し、区は積算内訳書について発注内容との相違や差異の有無を確認しており、これまで妥当性を欠いた提出はなかったとの回答でした。
⇒ 帯状疱疹ワクチンについて罹患数の統計を後日示すこと、及びワクチン接種の給付と件数の把握、効果検証を進めること。建築工事の見積り精査について第三者のコンサルタント等の活用も含めた工夫を行うこと。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 前回の補正予算で帯状疱疹ワクチンは補正で7億円超となっていたと記憶しておりますが、今回さらに2億1千万円ほど追加されております。 そこで、実績に関して質問です。 帯状疱疹ワクチンは… |
| 保健予防課長 | 答弁 | 令和5年度助成対象となりました接種回数は、2月現在で約6万8千回になっております。 支出額は今回の補正予算を含み、約9億3千万円となる見込みです。 帯状疱疹は感染症法に基づく届出対… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 罹患数は疾病統計等で取れると思います。後日で結構ですので数字を教えていただきたいと思います。 それから、帯状疱疹ワクチンの効果です。 先ほど、10億円弱というかなりの額の助成を入れ… |
| 保健予防課長 | 答弁 | ワクチンの発症予防効果は、接種者と非接種者を比較する臨床試験で確認されます。 区は引き続き、国の科学的知見や臨床試験を踏まえて事業に取り組んでまいります。 なお、厚生労働省が公表し… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | かなりの額を入れているということで、財政負担と予防給付のバランスは適切なのかという視点を持って、給付と件数の把握に努めて、効果検証も進めていただければと思います。 次の質問に移らせ… |
| 施設設備課長 | 答弁 | 区は、工事発注に当たり、直近の労務費や資材確保等により積算し、適正な予定価格の設定を行っております。 入札参加業者は、区が作成した図面や参考内訳書を基に、独自に工事費を算出して入札… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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