議会報告 / 教育・子育て

教育・子育て 中学校歴史教科書の採択基準について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2024年3月1日

中学校歴史教科書の採択基準について

予算特別委員会 令和6年3月1日 教育費

令和6年3月1日の予算特別委員会(教育費)で、議員が令和6年度に予定される中学校の教科書採択に関し、歴史教科書の調査・研究資料における評価項目の設定について質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

自虐史観の反日的歴史教科書が採用されている

教育基本法・学習指導要領が求める歴史教育

来年の令和6年度に中学校の教科書採択が予定されております。

中学校の歴史でどのような教科書を採択すべきかという方針は、教育基本法並びに中学校の学習指導要領において定められておりまして、日本の伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うこと等の方針が明記されております。

子どもたちが日本人として誇りを持つための歴史教育が必要とうたわれております。

自虐史観に沿った歴史教科書が採用されている現状

しかしながら、日本の歴史教科書の実態はどうかといいますと、長年にわたって、日本人としての誇りが持てない歴史教科書を採用されているというのが現状です。

中でも近現代史、特に大東亜戦争に至るまでの流れを、帝国主義の植民地支配から軍国主義化へと進み、勝ち目のない無謀な戦争し、結果敗戦、しかし、平和憲法により深く反省し、真の民主主義国家となったという、いわゆる自虐史観のストーリーに沿った反日的歴史教科書が戦後から今日まで一貫して採用されています。

令和2年度採択資料における6つの評価項目

それは、練馬区の教科書採択における資料にも端的に表れております。

直近の、令和2年度の中学校歴史教科書採択における事前資料として取りまとめられた調査・研究報告を見ますと、歴史教科書の内容の項目には評価観点として、1、神話の扱い、2、領土問題、北方領土・竹島、尖閣諸島の扱い、3、国旗・国歌、日の丸、君が代の扱い、4、アイヌと琉球王国の扱い、5、部落差別の扱い、6、えたひにんの扱いの6項目のみが全教科共通の評価事項となっております。

評価項目6つの設定の経緯について

教科書採択の基礎資料で、今挙げた評価項目のみを歴史教科書の重要事項としているのは誠に不自然であると思われます。

この評価項目はどのような経緯で設定されているのでしょうか

教育委員会の総意に基づくものなのか、今回の調査委員の意向であるものなのか、教えていただけますか。

<答弁のポイント>

評価項目だけを最重要としているわけではなく、他の様々な観点に基づいて調査・研究資料が作成されているとのことでした。

答申資料の構成は教科書協議会の判断によるもので、学習指導要領の内容や東京都の過去の調査・研究資料などを参考にしていると考えられるとの答弁でした。

区の答弁(教育指導課長)

答弁の全文を読む

今、委員がおっしゃった項目だけを最重要として取り上げているものではなく、ほかの様々な観点に基づいて調査・研究資料が作成されます。

教育委員会としましては公正かつ適正に採択を行うために、教科書協議会及び調査委員会という教科書の調査・研究を行う組織を設置して、諮問を行います。

その調査委員会が調査・研究をしまして、それを答申していくという形になります。

この答申の資料の構成は教科書協議会の判断によるものでございます。

断定的なことは言えませんが、学習指導要領の内容や東京都が作成している過去の調査・研究資料などを参考にしていると考えられます

日の丸、君が代の評価基準が不明確

学習指導要領の重点項目と評価項目のずれ

中学校の学習指導要領解説では、古代、中世、近世、近現代と、それぞれ重要なトピックスがありまして、それらを学習のポイントとして記載されています。

基本的には、学習指導要領で重点項目を調査・研究の評価項目とすべきと思いますけれども、実際はそうなっていません。

階級闘争史観に基づく評価者の意図への懸念

先ほどの6つの評価項目からは、マルクス主義的階級闘争史観、つまり奴隷制から封建制、そして資本主義から社会主義へと到達する階級的、社会的発展の法則に従って日本の歴史を記述したい、そして政治的イデオロギー論争がある問題に限定して教科書の評価をしたいという評価者の強い意志を感じます。

評価基準の明確化と来年度採択における改善の可能性について

先ほどの6つの評価項目の中の3つ目、日の丸、君が代について、ほぼ全教科書の評価で、国旗や国歌についての記載はないと評価コメントがありますけれども、評価の基準としては、日の丸、君が代について記載がある方がよい評価なのか、記載がない方がよい評価なのか、どちらなのでしょうか

それから、この6つの評価項目については非常に問題があると考えます。

来年の令和6年度に行われる教科書採択において、変更、改善される可能性はありますか。

<答弁のポイント>

調査・研究はあくまで客観的事実を記載し、各社の記載内容を比較できるようにするもので、記載の有無をどう評価するかは教育委員の判断によるとのことでした。

区は内容・構成・配列及び分量・表記・使用上の便宜の4つの観点で評価基準を定めており、来年度の採択に向けては前回の答申資料を確認した上でよりよい資料となるよう教科書協議会に諮問していきたいとの答弁でした。

区の答弁(教育指導課長)

答弁の全文を読む

この調査・研究は、あくまで客観的事実を記載して、各教科書会社の記載の内容で比較できるようにしているものでございます。

それがあるか、ないかということをどう評価するということは、採択する教育委員会、教育委員の判断によるものとなります。

また、この区で行っている調査・研究について、教育委員会といたしましては、内容、構成、配列及び分量、表記、使用上の便宜といった大きく4つの観点ごとに評価基準を定め、その基準に基づいて作成を依頼してございます。

来年度に実施する中学校教科書採択事務を進めるに当たっては、改めて前回の答申資料等を確認した上で、よりよい資料となるように、教科書協議会への諮問をしていきたいと考えてございます

適切な評価項目と定量的評価の導入を求める

基準はしっかり設定した方がいいと考えております。

前回の歴史教科書採択において重要な判断材料であります今回の調査・研究報告においては、適切な評価項目が設定されてないと言わざるを得ません。

まずは学習指導要領にのっとった評価項目の設定と、評価基準の明確化並びに定性的なコメント評価ではなくて、5段階評価等の定量的な評価も導入すべきと考えます。

令和6年度の採択に当たっては、適切な評価基準による調査・研究が行われることを要望いたします。

加えて、唯物論、無神論的な急進的進歩史観、自虐史観ではなく、教育基本法の理念を反映した日本の伝統文化に誇りが持てるような歴史教科書が採択されるよう強く要望して、終わります。

質疑のポイントとまとめ

  • 議員は令和2年度の中学校歴史教科書採択資料にある評価項目6つの設定経緯を尋ねましたが、区は評価項目だけを最重要としているのではなく、教科書協議会の判断で学習指導要領や東京都の過去資料を参考にしていると考えられるとの回答でした。
  • 議員は日の丸、君が代の記載の有無についてどちらがよい評価なのかを尋ねましたが、区は客観的事実の記載にとどめており、評価は教育委員の判断によるものとの答弁でした。
  • 議員は来年度の教科書採択で評価項目が変更・改善される可能性を尋ねたのに対し、区は前回の答申資料を確認した上で、よりよい資料となるよう教科書協議会に諮問していきたいとのことでした。

⇒ 学習指導要領にのっとった評価項目の設定と評価基準の明確化、5段階評価等の定量的な評価の導入、そして日本の伝統文化に誇りが持てるような歴史教科書が採択されることを求めます。

出典・議事録を見る

予算特別委員会 令和6年3月1日 教育費

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 来年の令和6年度に中学校の教科書採択が予定されております。 中学校の歴史でどのような教科書を採択すべきかという方針は、教育基本法並びに中学校の学習指導要領において定められておりまし…
教育指導課長 答弁 今、委員がおっしゃった項目だけを最重要として取り上げているものではなく、ほかの様々な観点に基づいて調査・研究資料が作成されます。 教育委員会としましては公正かつ適正に採択を行うため…
ももかわ一郎 委員 質問 中学校の学習指導要領解説では、古代、中世、近世、近現代と、それぞれ重要なトピックスがありまして、それらを学習のポイントとして記載されています。基本的には、学習指導要領で重点項目を調…
教育指導課長 答弁 この調査・研究は、あくまで客観的事実を記載して、各教科書会社の記載の内容で比較できるようにしているものでございます。それがあるか、ないかということをどう評価するということは、採択す…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

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