議会報告 / 防災・安全

防災・安全 木密地域の防災対策とシステム標準化経費について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2024年2月22日

木密地域の防災対策とシステム標準化経費について

予算特別委員会 令和6年2月22日 議会費・総務費

令和6年2月22日の予算特別委員会で、議員は能登半島地震を踏まえた首都直下地震時の木造住宅密集地域の危険性把握や固定資産台帳データの活用、システム標準化に関する予算について質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

首都直下地震における木密地域の危険性について

地域防災計画のシミュレーション結果

先日の能登半島地震を経て、防災の機運が高まっております。

練馬区の地域防災計画による首都直下型地震のシミュレーションでは、練馬区内の建物全壊家屋が2,493棟、火災による焼失棟数が1万788棟、死者数は、建物被害による死者が86名、火災による死者数が211名となっております。

建物倒壊よりも倒壊後の火災による被害の方が大きいという結果になっております。

区内の危険想定地域の把握状況について

首都直下地震においては、倒壊や火災の可能性のあるエリアは、いわゆる木密地域が該当すると考えられますけれども、区内の想定地域の把握はできておりますか

<答弁のポイント>

区内には老朽木造住宅が密集し、狭隘な道路が多い危険な地域があり、貫井・富士見台地区と桜台東部地区、田柄地区、富士見台駅南側地区、下石神井地区を防災まちづくり推進地区として指定し、建て替えや道路拡幅などを進めているとの答弁でした。

区の答弁(防災まちづくり課長)

答弁の全文を読む

区内には老朽木造住宅が密集し、狭隘な道路が多く、地震発生時に倒壊や延焼の危険性が高い地域がございます。

具体的には、密集住宅市街地整備促進事業を行っている貫井・富士見台地区と桜台東部地区、また、この2地区に次いで危険性が懸念される田柄地区、富士見台駅南側地区、下石神井地区を区独自に防災まちづくり推進地区として指定し、老朽木造住宅の建て替え、狭隘道路の拡幅、危険なブロック塀等の撤去などを促進する改善事業に集中的に取り組んでいるところです。

首都直下地震における練馬区の被害想定

建物全壊家屋質問

2,493

火災による焼失棟数質問

788

建物被害による死者質問

86

火災による死者質問

211

ハザードマップの追加作成と周知について

区内全域の危険エリアを示すマップ作成の取組予定について

首都直下地震を想定して、現在、練馬区で作成されている防災マップにおきましても、区内全域の火災等の危険エリアを示したハザードマップなどを追加で作成、周知する必要があると考えております。

現在の区の取組予定などについて教えていただけますか。

<答弁のポイント>

密集住宅市街地整備促進事業の2地区では重点地区まちづくり計画を策定し図で周知しているとのことでした。

防災まちづくり推進地区の3地区では避難ルート等を把握しまちづくりニュースで周知しており、水害リスクの高い14地区では地域別防災マップを作成中で、今年度末までに10地区、残り4地区は次期アクションプラン内で進めるとの答弁でした。

区の答弁(防災まちづくり課長)

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密集住宅市街地整備促進事業を実施している2地区では、重点地区まちづくり計画を策定し、まちの課題や目標などを、図を用いて地域の皆様にお示しをしています。

また、防災まちづくり推進地区の3地区では、ワークショップやアンケートなどにより、地区の課題や避難拠点までの避難ルートを把握し、危険なブロック塀等の倒壊対策や狭隘道路の拡幅に重点的に取り組む道路について選定いたしました。

まちづくりニュースにマップを掲載することにより、皆様にお示ししています。

区の答弁(区民防災課長)

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水害リスクの高い14地区で、地域の水災害、土砂災害はもとより、地震、火災によるリスクや災害情報をまとめた地域別防災マップを地域住民と協働で作成することとしております。

今年度末までに10地区で作成となります

残りの4地区についても次期アクションプラン内で着実に進めていき、マップを活用した訓練を実施することでの地域防災力の強化につなげていきます。

地域別防災マップの作成状況

水害リスクの高い地区数答弁

14地区

今年度末までの作成完了地区答弁

10地区

残りの地区答弁

4地区

東京都が持つ固定資産台帳データを防災対策に活用できないのは問題

固定資産台帳データが目的外利用にあたり区へ提供されない現状

危険エリアの指定と住民への事前の周知が必須と考えております。

現状で、木造家屋エリアの全数の把握は困難であると伺っています。

これは、固定資産台帳のデータがあれば木密地域のマッピングは比較的容易になると思います。

しかしながら、聞いたところ、現在、東京都が持っている固定資産台帳データは、目的外利用に当たるとのことで区への提供活用はできない状態と伺っております。

防災対策として東京都から区へのデータ提供を許可いただくか、東京都で全域のマッピングをやっていただいてデータを提供いただくと考えております。

ぜひ、所属政党で都議会議員がいらっしゃる他会派の方々ですとか、あるいは、区長からも、東京都へ固定資産データの提供を働きかけていただきたいと希望いたしまして、次の質問に移らせていただきます。

システム標準化経費の予算計上状況

89ページ、2)システム標準化関連経費です。

システム標準化関連経費の総額と改修規模の大きいシステムについて

現在、システム標準化関係で13億円ほど計上しておりますけれども、他事業でも、幾つか、標準化システム対応の項目があったようです。

区全体で、総額どのぐらいになるのか、また、改修規模が大きいシステムなどを幾つか教えていただければと思います。

<答弁のポイント>

システム標準化にかかる令和6年度の予算は、住民情報システム13億8,600万円のほか、福祉情報システムや保健情報システムなど10システムの約10億5,800万円と合わせて、合計で約24億4,400万円になるとの答弁でした。

区の答弁(情報政策課長)

答弁の全文を読む

システム標準化にかかる令和6年度の予算につきましては、住民情報システム13億8,600万円のほか、福祉情報システムや保健情報システムなど10システムの約10億5,800万円と合わせて、合計で約24億4,400万円となってございます

システム標準化関連経費の内訳

住民情報システム答弁

138,600万円

福祉・保健情報システム等10システム答弁

105,800万円

合計答弁

244,400万円

システム移行時の障害を防ぐスムーズな運用への注意喚起

令和7年度末に基幹業務システム関係が一斉に更新、システム移行がされるとお伺いしております。

現在ある程度仕様も固まっているということなのですが、今後、仕様の拡大など、補助金は全額来る予定と伺っておりますけれども、その辺も含めて、予算編成に注意が必要と思っております。

それから、基幹業務システムの移行に関しては、旧システムと新システムが同時稼働となる期間がありますので、運用上のスケジュールなども注意が必要かと思います。

皆さんも御存じだと思いますけれども、例えば、みずほ銀行などでシステム切替え時に大規模なシステム障害があったのは記憶に新しいかと思います。

今回、国保とか、後期高齢者、生活保護など給付系のシステムがありますので、支払いなどに支障が出ると非常に問題があります。

ぜひ、こうした影響も鑑みて、スムーズなシステム移行が進みますようお願いいたしまして、私からの質問を終わります。

質疑のポイントとまとめ

  • 首都直下地震における木密地域の危険想定地域の把握状況を尋ねたのに対し、区は貫井・富士見台地区や桜台東部地区など5地区を防災まちづくり推進地区として指定し改善事業に取り組んでいるとの回答でした。
  • 区内全域の危険エリアを示すハザードマップの追加作成と周知の取組予定を尋ねたのに対し、区は水害リスクの高い14地区で地域別防災マップを作成中で、今年度末までに10地区が完成するとの答弁でした。
  • 固定資産台帳データが東京都から区へ提供されず木密地域の全数把握が困難な現状を指摘し、都議会議員や区長からの都への働きかけを求めました。
  • システム標準化関連経費の区全体の総額と改修規模の大きいシステムを尋ねたのに対し、区は合計で約24億4,400万円になるとのことでした。

⇒ 東京都が持つ固定資産台帳データについて、防災対策として区への提供を進めるよう、所属政党で都議会議員がいる他会派や区長からも東京都へ働きかけることを求めます。

出典・議事録を見る

予算特別委員会 令和6年2月22日 議会費・総務費

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 先日の能登半島地震を経て、防災の機運が高まっております。練馬区の地域防災計画による首都直下型地震のシミュレーションでは、練馬区内の建物全壊家屋が2,493棟、火災による焼失棟数が1…
防災まちづくり課長 答弁 区内には老朽木造住宅が密集し、狭隘な道路が多く、地震発生時に倒壊や延焼の危険性が高い地域がございます。具体的には、密集住宅市街地整備促進事業を行っている貫井・富士見台地区と桜台東部…
ももかわ一郎 委員 質問 首都直下地震を想定して、現在、練馬区で作成されている防災マップにおきましても、区内全域の火災等の危険エリアを示したハザードマップなどを追加で作成、周知する必要があると考えております…
防災まちづくり課長 答弁 密集住宅市街地整備促進事業を実施している2地区では、重点地区まちづくり計画を策定し、まちの課題や目標などを、図を用いて地域の皆様にお示しをしています。 また、防災まちづくり推進地区…
区民防災課長 答弁 水害リスクの高い14地区で、地域の水災害、土砂災害はもとより、地震、火災によるリスクや災害情報をまとめた地域別防災マップを地域住民と協働で作成することとしております。 今年度末まで…
ももかわ一郎 委員 質問 危険エリアの指定と住民への事前の周知が必須と考えております。現状で、木造家屋エリアの全数の把握は困難であると伺っています。 これは、固定資産台帳のデータがあれば木密地域のマッピング…
情報政策課長 答弁 システム標準化にかかる令和6年度の予算につきましては、住民情報システム13億8,600万円のほか、福祉情報システムや保健情報システムなど10システムの約10億5,800万円と合わせ…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

会議録の原文は練馬区議会 会議録検索システムでご覧いただけます(上記の会議名と開催日でお探しください)。