議会報告 / 区政・財政

区政・財政 都区財政調整制度について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2024年2月21日

都区財政調整制度について

予算特別委員会 令和6年2月21日 都区財調・財政計画・公債費他

令和6年2月21日の予算特別委員会で、議員が資料3、資料4の財政調整と財政計画について、基準財政需要額の算定や普通交付金の交付状況をもとに質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

基準財政需要額の対象事業の算定について

財政調整協議における事業の整理

資料3、資料4の財政調整と財政計画について質問させていただきます。まず、基準財政需要額についてです。

対象事業については、23区と都の財政調整協議において新規算定項目や改善項目等として、毎年、事業の追加あるいは削除等の整理がされているものと認識しております。

事業ごとの金額交渉は乖離を争点に行われているか

都区の財政調整協議においては、都が設定した基準の計算である基準財政需要額の該当事業の経費と、練馬区の実績見込みなどから算定される該当事業経費の積算金額の乖離などを争点にして事業ごとの金額の交渉を行っているのでしょうか

<答弁のポイント>

都区の財政調整協議では、既存算定事業の単位費用と各区の実態との乖離が提案の根拠になるとの説明でした。

ただし練馬区単独の判断ではなく、23区で調整した上で提案に至るとのことでした。

区の答弁(財政課長)

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お見込みのとおりでございます

先ほど何度か財調協議のお話を申し上げました。

当然ながら財調協議で、各区あるいは東京都が新規充実の項目を御提案するわけですが、その提案のしどころというのは、例えば、既存で算定されているものの充実を図るのであれば、もともと単位費用としてどの程度算定されているという基準がございます。

それと、例えば自区の実際の事業との費用を比べた場合に乖離があることを発見されたら、まずは提案の余地があるという話です。

ただ、これは23区の総意というものがありますので、例えば練馬区が提案するにしても、練馬区の実態と財調算定上の数字に乖離があるとしても他区はそうではないというケースもありますので、この辺を23区で調整した上で提案に至るという流れになります。

予算編成時の普通交付金の見込みと乖離について

予算編成時の見込額と確定額に乖離が生じた場合の対応について

続きまして、普通交付金の関係でお尋ねいたします。

予算編成時において、財調交付金の額は見込みで計上して収入総額に算定して、その範囲で支出の予算組みをしているという考え方なのでしょうか。

その場合、財政調整を経て最終的に確定した普通交付金の額が、予算編成時の見込額の交付金額と乖離してしまって、収入が足りなくなるという事態というのはないのでしょうか

<答弁のポイント>

予算編成時点では都全体の調整税フレームと区のシェア率から歳入を見込んで計上しており、確定額とずれるのは当然で、上振れ下振れした場合は補正予算で対応するとの答弁でした。

令和4年度以降は歳入増が続き減額補正はないが、過去には減額補正の例もあったとのことでした。

区の答弁(財政課長)

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予算編成における財政調整交付金の積算の仕方です。

私どもは、1月の時点では既に練馬区の予算案が出来上がっておる段階ですので、当然、この段階では来年度の交付金の具体化な額は示されておりません。

一方で、都全体の法人住民税などの調整税の歳入の全体フレームは示されております。

例えば、そこから、これまでの練馬区の実績を踏まえたシェア率を掛け合わせることで、おおよその歳入見込みが見えてくるところでございます。

予算の段階では一旦それを基に予算計上をしております。

ただ、当然ながら区別算定が行われた上での交付は、当然ながらずれるのが当たり前ですので、その金額が上振れ下振れした場合には補正予算は必要になります

令和4年度以降は概ね歳入増が続いておりますので、減額補正をする場面はありませんが、過去には、見込みより歳入が少なくて減額補正したというケースもございます。

普通交付金の予算編成と決算のずれに関する答弁内容

令和4年度以降答弁

歳入増が継続

減額補正の場面はない

基準財政需要額の半分を財調交付金が占める現状について

23区の普通交付金割合のばらつき

東京都が公表している令和5年度の財政調整額の23区別一覧を見ますと、基準財政需要額に占める普通交付金の割合は、23区合計全体で平均45%でした。

ちなみに、練馬区は53%で、最も割合が高い荒川区の65%から、最も少ない交付額ゼロの港区まで、かなりばらつきがありました

基準財政需要額に占める普通交付金の割合の高さについて

港区、渋谷区などの固定資産税や法人住民税が見込める都心エリアと、郊外エリアで財政基盤が違うという点は理解しておりますけれども、基準財政需要額の半分を普通交付金、財調交付金が占めているという現状について、区としてはどのように認識されていますか

<答弁のポイント>

港区や渋谷区のように需要に対して収入が上回る区は不交付になるなど、各区の実態には過去からの経緯や地政学的な要因による差があるとの説明でした。

財政調整制度は大都市東京としての行政サービスの一体性を図るものであり、これを活用して質の高いサービスを提供したいとのことでした。

区の答弁(財政課長)

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御存じかと思いますが、最終的には基準財政需要額から基準収入額を引いた金額が各区の総額として交付されるわけでございます。

その前提として、例えば港区、あるいは渋谷区のような需要に対して収入が上回っている場合は不交付になるわけで、この辺は各区の実態に差があると思っています。

こういったものは過去からの経緯ですとか、地政学的な問題もあろうかと思っております。

練馬区と港区が同じ条件になるというのは、なかなか厳しいところがあろうかと思っています。

そういった中で、大都市東京としての行政サービスの一体性を図る制度だと思っておりますので、私どもとしてはこの制度を活用して、住民の皆様に質の高いサービスを提供していきたいと思っております

基準財政需要額に占める普通交付金の割合(区の比較)

練馬区

53%

23区平均は45%

荒川区・港区

荒川区65%(最も高い)

港区0%(交付額ゼロ)

都区間の税収再配分による財源確保への希望

都区の財政調整につきましては、23区の税収の再配分という性質があるということで、今お話ありましたけれども、23区間の地域ごとの経済力の違いを緩和するために必要なものであるということは理解しております。

財政自立性の向上にも努力しつつ、引き続き、都区の財政協議での交渉によって安定的な財源が確保されるように希望いたしまして、質問を終わります。

質疑のポイントとまとめ

  • 基準財政需要額の対象事業の算定について、事業ごとの金額交渉が実態との乖離を争点に行われているかを尋ねたのに対し、区はお見込みのとおりであり、23区で調整した上で提案に至るとの答弁でした。
  • 予算編成時の普通交付金の見込額と確定額に乖離が生じないかを尋ねたのに対し、区は乖離は当然であり上振れ下振れした場合は補正予算で対応するとのことでした。
  • 基準財政需要額の半分を財調交付金が占める練馬区の現状について区の認識を尋ねたのに対し、区は各区の実態差は過去の経緯や地政学的要因によるものであり、制度を活用して質の高いサービスを提供したいとの回答でした。

⇒ 財政自立性の向上に努力しつつ、都区の財政協議での交渉によって安定的な財源が確保されることを求めます。

出典・議事録を見る

予算特別委員会 令和6年2月21日 都区財調・財政計画・公債費他

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 資料3、資料4の財政調整と財政計画について質問させていただきます。 まず、基準財政需要額についてです。 対象事業については、23区と都の財政調整協議において新規算定項目や改善項目等…
財政課長 答弁 お見込みのとおりでございます。 先ほど何度か財調協議のお話を申し上げました。当然ながら財調協議で、各区あるいは東京都が新規充実の項目を御提案するわけですが、その提案のしどころという…
ももかわ一郎 委員 質問 続きまして、普通交付金の関係でお尋ねいたします。 予算編成時において、財調交付金の額は見込みで計上して収入総額に算定して、その範囲で支出の予算組みをしているという考え方なのでしょう…
財政課長 答弁 予算編成における財政調整交付金の積算の仕方です。 私どもは、1月の時点では既に練馬区の予算案が出来上がっておる段階ですので、当然、この段階では来年度の交付金の具体化な額は示されてお…
ももかわ一郎 委員 質問 東京都が公表している令和5年度の財政調整額の23区別一覧を見ますと、基準財政需要額に占める普通交付金の割合は、23区合計全体で平均45%でした。ちなみに、練馬区は53%で、最も割合…
財政課長 答弁 御存じかと思いますが、最終的には基準財政需要額から基準収入額を引いた金額が各区の総額として交付されるわけでございます。 その前提として、例えば港区、あるいは渋谷区のような需要に対し…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

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