議会報告 / まちづくり・交通

まちづくり・交通 地域公共交通計画の策定について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2026年7月22日

地域公共交通計画の策定について

交通対策等特別委員会 令和8年7月22日

令和8年7月22日の交通対策等特別委員会で、地域公共交通計画(案)に関するパブリックコメントの結果や、バス運転手の人材確保、道路整備の位置づけについて質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

退職自衛官のバス運転手雇用の実績について

パブリックコメント項目6番の記載

何点かありますが、パブリックコメントです。

項目6番の御説明で、人材確保のために退職自衛官の雇用について、区の考え方として、可能な範囲で実績を記載とありました。

退職自衛官がバス運転手になった実績について

実際に退職自衛官の方がバス運転手になったという実績などが分かれば教えてください。

<答弁のポイント>

国の資料では退職自衛官の再就職率が99%とのことでした。

区内バス事業者へのヒアリングでは、ある事業者で3名程度、別の事業者で4名程度の雇用実績があり、大型免許保持者として即戦力になっていると確認したとの答弁でした。

区の答弁(交通企画課長)

答弁の全文を読む

退職自衛官の雇用に関する御質疑でございます。

まず、本編資料1-3に計画がございます。86ページに退職自衛官の雇用に関する国の取組がございます。

こちらは実際に公表された資料で、国でもバス事業者に再就職しているという事例の数字までは分からなかったけれども、全体として、例えば資料の真ん中ぐらいにございます若年定年は役職によって異なります。

具体に言うと、53歳から56歳の方が役職に応じて定年を迎えまして、再就職としての就職率が99%となってございます。

これは全体の話です。

我々も、区内のバス事業者に幾つかヒアリングさせていただきました。

具体的な事業者は差し控えますけれども、例えば、あるバス事業者は3名程度の退職自衛官の雇用実績がありまして、もう1社では4名程度あったと聞いてございます。

いずれにしましても、大型免許を持っているところで、バス事業者様にとっても即戦力になるので重要視していると確認してございます。

退職自衛官の再就職・雇用実績

若年定年後の再就職率答弁

99

53歳から56歳で定年

ある事業者の雇用実績答弁

3

別の事業者の雇用実績答弁

4

東京都のバス運転士向け補助金が運転手本人に届くかについて

バス運転手不足と処遇の実情

実績があるということで、確かに、おっしゃるように大型の免許も持たれているし、比較的退職の年齢が若いという話は私も聞いていました。

もし、そういった方々が、その仕事をやってもいいということでうまくマッチングするのであれば、ぜひ進めていただきたいと思います。

一方で、昨今、バス運転手不足が言われている中で、今は一般の人手不足ということもありまして割と職を選べるような状況もあって、必ずしも処遇がいい仕事ではないと思っております。

東京都の新たな補助制度

一方で、今年度から、東京都でバス会社に向けて一人当たり月1万円の補助が出るというお話も聞いております。

実際、運転手の手元に月1万円がきちんと行くような形になるのかも含めて、その辺が分かれば教えていただければと思います。

東京都のバス運転士向け補助金

月額補助質問

1万円

年額換算答弁

12万円

対象勤続年数答弁

1目から10年目

パブリックコメントで大人の意見が少ないように見受けられた

介護分野での処遇改善に関する懸念

すごくいい試みで、実際に、運転手の手元に月1万円で年間12万円は結構大きいと思います。

そういった点も、練馬区としてそこに乗っかれるかどうかは置いておいて、そういった取組が進んでくれるといいと思います。

介護などは、昔から介護従事者の処遇改善と言われて、いろいろとやっています。

途中経過は、結構その事業所にお金は行くけれども、従業員の手元まで還元されていないという話もあります。

その辺をうまくやっていただければいいと思っております。これは意見として申し上げます。

パブリックコメントの意見の偏り

あと、パブリックコメント全体の話です。

これは見え方の感じはあるのですが、結構子どもたちの意見が多くて、割と大人の意見が少ないように見受けられました。

一方で、年配の方も含めて区民の方は、バス便が廃止になるなど公共交通に関する意識は結構あると思います。

パブリックコメントの結果に対する区の考えについて

今回の結果について、区としてどのようにお考えでしょうか。

<答弁のポイント>

パブリックコメントは区のルールに基づき区報やSNSで周知したほか、小中学生のタブレット端末からも見られる形で取り上げた学校から意見が集まったとの説明でした。

協議会の資料公開や障害者団体へのヒアリングなど、可能な限り意見を聞く工夫をしてきたとのことで、今後も毎年進捗を確認しながら意見を伺い施策に反映していくとの答弁でした。

区の答弁(交通企画課長)

答弁の全文を読む

パブリックコメントについては、いろいろな御意見があるかと思ってございます。

この計画だけではないですけれども、我々も、パブリックコメントは区のルールに基づきながら、当然やる前も区報やSNSを通じていろいろとやってきてございます。

さらに、子どもが多いのは、全体として、この計画以外も小中学生のタブレット端末に、お気に入りやブックマークしてすぐ見られるような形であります。

そういったところで、このテーマを取り上げていただいている学校に御意見をいただいた結果、こうなっていると思ってございます。

確かに、バスやデマンド交通はいろいろな御意見をいただきます。

地域公共交通計画ということで、一見総花的に見える計画でもあるところで意見しづらかったというのもあります。

一方で、パブリックコメントを作る過程において我々も協議会もやってございます。

そこら辺については、適宜ホームページで資料を公開してございます。

あと、検討途中については、障害者団体の方にヒアリングなどをしています。

そういった意味では可能な限り、これだけではないところで、なるべく意見を聞く工夫はやってきたかと思ってございます。

この結果は、先ほども言ったようにずっと続いていくものですし、毎年、進捗状況も確認していきます。

計画もPDCAでずっと回していきます。

そういったタイミングを見ながら、都度、意見を伺いながら施策に反映していきたいと考えてございます。

道路整備は公共交通の基盤としてかなり重要な役割を果たす

「木」の例えにおける「幹」の記載

あと最後に、地域公共交通計画(案)の概要版で、公共交通体系を「木」に例えて表現されているところで、「幹」が鉄道と主なバス路線という書き方をされています。

触れているけれども、道路整備がかなり重要な基盤のファクターではないかと個人的には思っております。

といいますのも、これからいろいろと検討は進んでいくと思いますが、新公共交通という話になりますと、例えばグリーンスローモビリティ、あるいは、もう少し先を見据えて自動運転という話になりますと、ある程度の道路拡幅があって、きれいに整備された道路が前提になってくるような話だと思います。

道路整備の公共交通体系における位置づけについて

もちろん記載されていますけれども、公共交通の基盤の「幹」は、都市計画道路をはじめとした道路整備はかなり重要な役割を果たすと思います。

その辺の見解は、区としていかがお考えですか。

<答弁のポイント>

必要な都市計画道路は着実に進めていく方針で、優先度をつけながら整備を進めているとのことでした。

将来的な自動運転などの技術革新には歩道と車道の分離などの基盤整備が前提になるとし、必要な基盤を着実に整備する必要があるという認識は議員と一致しているとの答弁でした。

区の答弁(交通企画課長)

答弁の全文を読む

我々は、まず必要な都市計画道路は着実に進めていくところは変わらないと思っています。

先ほど委員がおっしゃったとおり、案の2ページ目に具体的な施策を書いてございます。当然、必要な道路はやっていきます。

今までも、いろいろと5次計画を作ったところで優先度をつけながら着実にやっていくという話です。

その先には、これからいろいろな技術革新が出てきます。

そういった場合、今すぐに自動運転という話はないけれども、今こういった実証実験を都内でやられているところを見ると、委員がおっしゃるように、基盤がしっかりしているところ、単純に幅員が広いだけではないけれども、歩道と車道が分かれているなどの基礎がしっかりできていないと、安全などは技術革新でカバーし切れないところもあります。

そういった将来の新たな交通という視点も踏まえると、必要な基盤を着実に整備する必要があるといった認識は一緒だと考えてございます。

質疑のポイントとまとめ

  • 退職自衛官がバス運転手になった実績を尋ねたのに対し、区は区内バス事業者へのヒアリングで3名程度・4名程度の雇用実績があったとのことでした。
  • 東京都の補助金月1万円が運転手本人に届くかを尋ねたのに対し、区は実績報告書や給料明細で確認した上で東京都が補助金を支出するとの説明でした。
  • パブリックコメントで子どもの意見が多く大人の意見が少ないように見えたことについて区の考えを尋ねたのに対し、区は周知や意見聴取の工夫をしてきたと説明し、今後も意見を伺いながら施策に反映するとの答弁でした。
  • 公共交通体系の「幹」として道路整備の重要性を指摘したのに対し、区は必要な都市計画道路を着実に整備していく方針であり、将来の技術革新にも基盤整備が必要という認識は一致しているとの回答でした。

⇒ パブリックコメントの結果を踏まえ、大人を含む幅広い年代からの意見聴取に工夫を続けること、及び道路整備を公共交通の重要な基盤として着実に進めることを求めます。

出典・議事録を見る

交通対策等特別委員会 令和8年7月22日

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 何点かありますが、パブリックコメントです。 項目6番の御説明で、人材確保のために退職自衛官の雇用について、区の考え方として、可能な範囲で実績を記載とありました。 実際に退職自衛官の…
交通企画課長 答弁 退職自衛官の雇用に関する御質疑でございます。 まず、本編資料1-3に計画がございます。86ページに退職自衛官の雇用に関する国の取組がございます。 こちらは実際に公表された資料で、国…
ももかわ一郎 委員 質問 実績があるということで、確かに、おっしゃるように大型の免許も持たれているし、比較的退職の年齢が若いという話は私も聞いていました。もし、そういった方々が、その仕事をやってもいいという…
交通企画課長 答弁 今、委員からお話があったのは、今年度から東京都で始める補助金の事業になります。 勤続年数が1年目から10年目までのバス運転士に対して月1万円、年額でいくと12万円を今年度から始めて…
ももかわ一郎 委員 質問 すごくいい試みで、実際に、運転手の手元に月1万円で年間12万円は結構大きいと思います。そういった点も、練馬区としてそこに乗っかれるかどうかは置いておいて、そういった取組が進んでくれ…
交通企画課長 答弁 パブリックコメントについては、いろいろな御意見があるかと思ってございます。 この計画だけではないですけれども、我々も、パブリックコメントは区のルールに基づきながら、当然やる前も区報…
ももかわ一郎 委員 質問 あと最後に、地域公共交通計画(案)の概要版で、公共交通体系を「木」に例えて表現されているところで、「幹」が鉄道と主なバス路線という書き方をされています。触れているけれども、道路整備…
交通企画課長 答弁 我々は、まず必要な都市計画道路は着実に進めていくところは変わらないと思っています。 先ほど委員がおっしゃったとおり、案の2ページ目に具体的な施策を書いてございます。当然、必要な道路…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

会議録は後日公開されます。公開後、この会議の会議録へのリンクを掲載いたします。