議会報告 / 区政・財政
学習クーポン事業とキャッシュレス化の推進について
本会議 一般質問 令和7年06月16日
令和7年6月16日の本会議一般質問で、議員がベビーシッター利用支援事業や学習クーポン事業の申請手続のオンライン化・キャッシュレス化、区内施設のキャッシュレス決済の状況、デジタル地域通貨の導入について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
学習クーポン事業とキャッシュレス決済の利便性について
教育無償化と区独自の子育て支援策
東京都と区が進める教育無償化は国の制度を基盤としつつ特に幼児教育、保育の分野と高校授業料において東京都は高校の授業料の実質無償化を実施、練馬区においては預かり保育の無償化や第2子以降の保育料無償化を所得制限なしで実施するなど、独自の支援や拡充が行われております。
さらに区では令和6年度からベビーシッター利用支援事業など、預かり保育を利用していない専業主婦も利用できる制度が始まり、さらに今年度からはひとり親世帯を対象とした多様な教育機会の提供を目的とした学習クーポン事業が開始されることとなりました。
民間機関への支払い補助のメリットと申請手続の課題
今般の学習クーポン事業やベビーシッター利用支援事業などの民間機関への支払いに対する補助制度はサービス利用のデータ分析や実態把握が容易で、普及度合いを見ながら必要なサービス給付や今後の政策を検討できるメリットがあり高く評価いたします。
一方でベビーシッター利用支援事業のサービス利用には煩雑な補助金申請手続がサービス利用の心理的なネックの一つとなっていると感じます。
一方で学習クーポン事業はクーポンアプリ等民間のサービスを利用すると伺っており、簡便で利用者に使いやすい新たな申請決済手段の確立に期待したいところです。
今後こうした費用弁償的な助成事業が増えてくると、より簡便な決済手段の必要性が高まってきます。
ベビーシッター利用支援事業の実績とオンライン化、キャッシュレス決済の状況について
令和6年度のベビーシッター利用支援事業についての利用者数と実績、オンライン申請の件数や利用率について教えてください。
また、今年度から予定されている学習クーポン事業に係る申請、交付等に係るオンライン化、キャッシュレス化の取組について利用者の利便性をどのように考慮されているか教えてください。
関連して現在区で進めているキャッシュレス化の取組についてお尋ねします。
区内施設や区の関連の決済に占めるキャッシュレス決済の割合、またキャッシュレス決済普及促進に対する今後の予定や課題などあれば教えてください。
ベビーシッター利用支援事業とキャッシュレス化の実績
利用者数答弁
803名
昨年度
利用時間答弁
延べ3万5,798時間
昨年度
オンライン申請件数答弁
1,476件
全体の約7割
地域集会施設等でのキャッシュレス導入答弁
120施設
本年10月から
区内経済循環の観点からデジタル地域通貨「ねりペイ」の発行を求める
デジタル地域通貨導入のメリットと想定される利用場面
区からの助成やきめ細やかなサービス給付が増えている反面、事務処理側もユーザー側も煩雑な申請、支払い等の決済手続が必要となりますが、その解消のために我が会派がかねてより要望してきた区で発行するデジタル地域通貨を利用することのメリットは大きいと考えます。
区のデジタル地域通貨、ねりペイを発行し、まずは区の施設や行政手続の少額決済から使えるようにすることで新たなキャッシュレス決済手段の提供が可能となり、窓口での決済事務手続の省力化にもつながります。
例えば区民が支払っている現金による支払いを挙げると、窓口手数料、みどりバス運賃、スポーツ施設や区民館の利用料、学校給食や学童保育料、駐輪場料金、粗大ごみ処理券など、区の各施設で想定される決済は多岐にわたります。
他自治体の先行事例と区のPayPayキャンペーンの課題
デジタル地域通貨を発行している神奈川県秦野市やさいたま市などでは、既に自治体窓口でのデジタル通貨の利用が可能となっており、秦野市のOMOTANコインでは各種税金、保険料の納付にも利用されているとのことです。
また、区ではこれまで経済振興の観点から商店街振興のためにPayPayのキャッシュバックキャンペーンを行ってきましたが、区内での経済効果は限定的となります。
一方ねりペイではポイント付与やキャッシュバックを適宜設定できるため、通貨を保有するインセンティブがあり、区内経済循環の観点からもメリットが大きいです。
デジタル地域通貨の発行について
改めて区のデジタル地域通貨の発行について見解を伺います。
秦野市・さいたま市の先行事例と練馬区の現状
秦野市・さいたま市
自治体窓口でのデジタル通貨利用が可能
秦野市ではOMOTANコインを各種税金・保険料の納付にも利用
練馬区
デジタル地域通貨の導入を考えていない
参加店舗調査では不参加意向が7割超
区の答弁
<答弁のポイント>
ベビーシッター利用支援事業は昨年度803名が延べ3万5,798時間利用し、オンライン申請は1,476件で全体の約7割に上るとのことでした。
学習クーポン事業は本年10月からオンラインで登録申請やクーポン利用ができるようにし、スマートフォン等を持たない方には郵送申請の上でカード型クーポンを交付するとの説明でした。
区は住民税納付や証明書発行手数料などにキャッシュレス決済を導入済みで、本年10月からは地域集会施設など計120施設にも拡大するとのことでした。
デジタル地域通貨は区内経済循環の点で一定のメリットがあるものの、参加店舗調査では地域通貨導入に参加しない、手数料負担がある場合は参加しないが合計で7割を超えているとの説明でした。
導入自治体からはシステム導入・運用や還元キャンペーンに多額のランニングコストが必要と聞いており、区は現在デジタル地域通貨の導入を考えていないとの答弁でした。
区の答弁(企画部長) オンライン申請とキャッシュレス決済
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次に、オンライン申請とキャッシュレス決済についてです。
ベビーシッター利用支援事業は昨年度803名の方に延べ3万5,798時間御利用いただきました。
オンラインによる補助金申請は1,476件あり全体の約7割に上っています。
本年10月から開始する学習クーポン事業はオンラインにより登録申請やクーポンを利用できるようにします。
スマートフォン等をお持ちでない方には郵送により申請いただいた上でカード型のクーポンを交付します。
区は区民の利便性の向上を図るため、これまで住民税の納付や住民票の証明書発行手数料の支払いなどにキャッシュレス決済を導入してきました。
昨年度はスポーツ施設や公共駐車場の使用料の支払いなどに順次拡大しました。
本年10月からは全ての地域集会施設など計120施設の使用料の支払いでキャッシュレス決済を導入します。
令和8年度からは粗大ごみ収集のオンライン申請時の手数料にも導入する予定です。
施設使用料の支払いにおけるキャッシュレス決済の割合は、導入後間もないため現時点ではデータはありません。
多くの区民の皆様に御利用いただけるよう、区報や施設での案内を丁寧に行い周知に努めてまいります。
区の答弁(産業経済部長) デジタル地域通貨
答弁の全文を読む
次に、デジタル地域通貨についてです。
デジタル地域通貨は区内での経済循環を進める点からは一定のメリットがあると認識しています。
一方で区内の店舗等では様々な民間のキャッシュレス決済が既に普及しており、各店舗はさらに新たな決済方法の手続が必要になります。
昨年度ポイント還元事業の参加店舗へ行った調査では、地域通貨導入に対して参加しない。
手数料負担がある場合は参加しないが合計で7割を超えています。
また、導入自治体からはシステムの導入や運用の経費はもとより、ポイント還元キャンペーンの実施経費など、多額のランニングコストが必要になると聞いています。
区は現在デジタル地域通貨の導入を考えておりません。
区窓口でのキャッシュレス決済についてはこれまで住民税の納付や住民票の証明書発行手数料の支払いなどで実施しており、今年度地域集会施設などにも導入します。
今後も利便性向上に向けキャッシュレス化を進めてまいります。
質疑のポイントとまとめ
- 議員は令和6年度のベビーシッター利用支援事業の利用者数やオンライン申請の実績、今年度開始の学習クーポン事業の申請・決済のオンライン化について尋ねたのに対し、区は利用者803名・延べ3万5,798時間、オンライン申請約7割との実績を示し、学習クーポン事業も本年10月からオンライン化するとの答弁でした。
- 区内施設のキャッシュレス決済の割合や今後の予定について尋ねたのに対し、区は住民税納付や証明書発行手数料などで既に導入しており、本年10月からは地域集会施設など120施設にも拡大すると答えましたが、施設使用料における利用割合は導入間もなくデータがないとの回答でした。
- 議員はデジタル地域通貨「ねりペイ」の発行により区の施設・行政手続の少額決済を可能にし、区内経済循環を促すことを求めたのに対し、区は参加店舗調査で7割超が不参加意向であることや他自治体のランニングコスト負担を理由に、現在導入を考えていないとのことでした。
⇒ 区で発行するデジタル地域通貨「ねりペイ」を発行し、区の施設や行政手続の少額決済から利用できるようにすることを求めます。
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 東京都と区が進める教育無償化は国の制度を基盤としつつ特に幼児教育、保育の分野と高校授業料において東京都は高校の授業料の実質無償化を実施、練馬区においては預かり保育の無償化や第2子以… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 区からの助成やきめ細やかなサービス給付が増えている反面、事務処理側もユーザー側も煩雑な申請、支払い等の決済手続が必要となりますが、その解消のために我が会派がかねてより要望してきた区… |
| 企画部長 | 答弁 | 次に、オンライン申請とキャッシュレス決済についてです。 ベビーシッター利用支援事業は昨年度803名の方に延べ3万5,798時間御利用いただきました。オンラインによる補助金申請は1,… |
| 産業経済部長 | 答弁 | 次に、デジタル地域通貨についてです。 デジタル地域通貨は区内での経済循環を進める点からは一定のメリットがあると認識しています。一方で区内の店舗等では様々な民間のキャッシュレス決済が… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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