議会報告 / 医療・福祉

医療・福祉 社会保障負担率の削減と医療費抑制策について 練馬区議会議員 ももかわ一郎 2025年6月16日

社会保障負担率の削減と医療費抑制策について

本会議 一般質問 令和7年06月16日

令和7年6月16日の本会議一般質問で、議員は社会保障の国民負担率の増大と国民健康保険制度の課題を取り上げ、かかりつけ医機能報告制度への区の取組やレセプトデータの活用、医療費抑制のためのインセンティブ策について質問しています。

※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。

外国人被保険者の増加が国保制度をもたなくしている

社会保障負担率と国民の危機感

昨今の消費税減税が政策議論されている理由には税制による可処分所得の減少、すなわち手取りが増えていかないという点に国民が危機感を持っているということにほかなりません。

この可処分所得の減少に最も大きな影響を与えているのが社会保障費の増大であり、社会保障の国民負担率は45%にも上ります。

社会保障負担を減らすための少子化対策や医療給付費の抑制は喫緊の課題です。

外国人増加と国保制度への影響

この社会保障負担の増大に拍車をかけているのが外国人の増加です。

近年練馬区の外国人の人口は3.74%に激増、技能実習制度で若年外国人が増えており、国保の加入率も8%近くが外国人となっています。

加えて国保保険料の滞納も2割が外国人という驚くべき実態です。

また、所得が低く税負担への理解がない外国人被保険者が増えることで保険料滞納や不正受給が横行しており、一時滞在の外国人の医療費を日本人が賄うといういびつな構造となっている状態で、このままでは国保制度自体がもたないと考えます。

日本人への負担のしわ寄せ

さらに日本人の高所得者、中間所得者層に保険料負担のしわ寄せが来る現行制度は抜本的に見直す必要があり、我が会派がかねてより主張している医療費抑制政策は喫緊の課題と考えます。

医療機関受診を抑制することへのインセンティブも有効と考えます。

かかりつけ医機能報告制度における区の取組について

医療費抑制の有効な対策として国が進めるかかりつけ医導入による受診抑制が必要と考えますが、本年4月より施行された政府のかかりつけ医機能報告制度について区としてどのような取組が想定されているかお聞かせください

また、厚労省や政府の方針を踏まえ、区が保有しているレセプトデータ等を活用して被保険者の受診行動や医療機関の頻回受診等の分析を行うことは有用と考えますが、区の見解を伺います

例えば年間で医療費がかかっていない健康に留意している未受診者へのクーポンや健康ポイントの付与など、区独自のインセンティブを与えることで医療機関の受診を減らす工夫について区の見解を伺います

レセプトデータを活用した受診行動分析について

投薬対象の基準答弁

15剤以上

1か月あたり

未受診者への区独自インセンティブについて

区の答弁

<答弁のポイント>

かかりつけ医機能報告制度は、都道府県が医療機関から報告を受け、地域に必要な機能を区市町村等と協議し確保していく制度で、東京都は今年度制度周知と調整を行い、具体的な協議は令和8年7月以降に開催される予定とのことでした。

区は協議の場において地域の実情を伝えていくとの答弁でした。

区は令和5年度から練馬区薬剤師会と連携し、国民健康保険加入者のレセプトデータを活用して1か月に15剤以上の投薬がある方や重複受診、頻回受診がある方などを対象に訪問等による服薬相談と健康相談を実施しているとのことでした。

これにより服薬の見直しや受診日数の減少などにつなげているとの説明でした。

区では健康管理アプリねりまちてくてくサプリを活用し、一定の歩数を歩いた方へエコバックや水筒などのグッズを配布するインセンティブ事業を実施しているとのことでした。

今後も参加しやすいインセンティブ事業を工夫していくとの答弁でした。

区の答弁(区民部長)

答弁の全文を読む

私からレセプトデータの活用と年金制度についてお答えいたします。

レセプトデータを分析し、診療内容や投薬状況などを把握することは医療費の適正化につながるものと認識しています。

区では令和5年度から練馬区薬剤師会と連携し、国民健康保険加入者のレセプトデータを活用して1か月に15剤以上の投薬がある方や重複受診、頻回受診がある方などを対象に訪問等による服薬相談と健康相談を実施し、服薬の見直しや受診日数の減少などにつなげています。

引き続き医療費の適正化に取り組んでまいります。

区の答弁(健康部長)

答弁の全文を読む

私から健康施策及びかかりつけ医機能報告制度についてお答えします。初めに健康施策についてです。

心身の健康を維持し、疾病にかかりにくい体をつくるには日頃から運動習慣を身につけていただくことが大切です。

区では健康管理アプリねりまちてくてくサプリを活用したインセンティブ事業を実施しています

一定の歩数を歩いた方へエコバックや水筒など、外出を促すグッズを配布し、区民が運動習慣を身につけるきっかけづくりとして活用いただいています。

今後も区民の皆様が参加しやすいインセンティブ事業などを工夫してまいります。

区の答弁(健康部長) かかりつけ医機能報告制度

答弁の全文を読む

次に、かかりつけ医機能報告制度についてです。

本制度は慢性疾患を有する高齢者等を支えるため、都道府県が医療機関から報告を受け、地域に必要な機能を医療機関や区市町村等と協議し、確保していくことを目的としています。

東京都は今年度国が示すガイドラインに基づき制度周知を行うとともに、医療機関から報告を受け地域ごとの協議におけるテーマや参加する関係機関等について調整を行うこととしています。

具体的な協議は令和8年7月以降に開催される予定です

ガイドラインで示された内容を踏まえ、区は協議の場において地域の実情を伝えてまいります。

質疑のポイントとまとめ

  • 議員はかかりつけ医機能報告制度について区の取組を尋ねたのに対し、区は東京都が今年度制度周知と調整を行い、具体的な協議は令和8年7月以降に開催される予定だとの答弁でした。
  • 議員はレセプトデータを活用した受診行動・頻回受診の分析の有用性について見解を尋ねたのに対し、区は令和5年度から薬剤師会と連携し、15剤以上の投薬や重複・頻回受診がある方への服薬相談を実施しているとのことでした。
  • 議員は未受診者への区独自インセンティブによる受診抑制の工夫について見解を尋ねたのに対し、区は健康管理アプリを活用した歩数に応じたグッズ配布事業を実施しているとの回答でした。

⇒ レセプトデータ等を活用した受診行動・頻回受診の分析の推進と、未受診者への区独自インセンティブ付与による医療機関受診抑制の工夫を求めます。

出典・議事録を見る

本会議 一般質問 令和7年06月16日

発言者 区分 原文抜粋
ももかわ一郎 委員 質問 昨今の消費税減税が政策議論されている理由には税制による可処分所得の減少、すなわち手取りが増えていかないという点に国民が危機感を持っているということにほかなりません。 この可処分所得…
区民部長 答弁 私からレセプトデータの活用と年金制度についてお答えいたします。 レセプトデータを分析し、診療内容や投薬状況などを把握することは医療費の適正化につながるものと認識しています。 区では…
健康部長 答弁 私から健康施策及びかかりつけ医機能報告制度についてお答えします。 初めに健康施策についてです。 心身の健康を維持し、疾病にかかりにくい体をつくるには日頃から運動習慣を身につけていた…
健康部長 答弁 次に、かかりつけ医機能報告制度についてです。 本制度は慢性疾患を有する高齢者等を支えるため、都道府県が医療機関から報告を受け、地域に必要な機能を医療機関や区市町村等と協議し、確保し…

質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。

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