議会報告 / 区政・財政
基幹システム標準化と情報セキュリティ対策について
決算特別委員会 令和6年9月24日 議会費・総務費・公債費・諸支出金他
令和6年9月24日の決算特別委員会で、議員は自治体基幹業務システムの標準化に向けた移行の進捗状況と体制、また委託事業者による個人情報紛失事故を踏まえた情報セキュリティ対策について質問しています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
標準システムへの移行の進捗状況について
全国標準システムへの移行スケジュール
自治体の基幹業務システムをガバメントクラウド上で運用する全国標準システムとするため、令和7年度中までに現在の庁内の基幹業務システムの移行作業を行うということで、これは令和7年度末までに全国一斉に行われる予定となっております。
現在の庁内システムの標準システムへの移行の進捗状況について
令和7年度に向けた、現在の庁内の各システムの標準システムへの移行の進捗状況について教えてください。
<答弁のポイント>
標準仕様書に適合した新システムへの移行に向けて、事業者と契約手続を順次進めており、移行作業に着手している状況とのことでした。
区の答弁(情報政策課長)
答弁の全文を読む
現在の進捗状況ですけれども、標準仕様書に適合した新システムへの移行に向けて、順次、事業者と契約手続を進めており、移行作業に着手している状況でございます。
移行期間中の職員配置やベンダー・システムコンサルなどの支援体制について
18システムが同時期に切り替わる一大プロジェクト
今お聞きした18システムが庁内にあるということでした。
大規模なシステム移行は、システム交換に伴うトラブルリスクが非常に大きいです。
庁内の基幹業務システムですと、短期間でも短時間でも停止すると日次とか月次の業務処理にも大きな影響が出るため、新システムの移行までは、通常のシステムですと、開発も含めて1年以上の準備期間を要します。
さらに、今回は18のシステムがほぼ同期間に切り替わるため、区がこれまで経験したことのないような一大プロジェクトとなります。
主要システムで開発業者未決定、タイトなスケジュール
今は開発状況を順次進めているということだったのですけれども、幾つかの主要なシステムでは、まだ開発業者が決定していないということで、かなりスケジュールがタイト、かつ、スタートが1月ぐらいになるところがあると聞いておりますので、移行準備が心配になっています。
移行期間の職員配置やベンダー・システムコンサルなど支援体制について
実際、この移行期間に当たって、職員の配置ですとか、ベンダーですとか、システムコンサルなどの支援体制はどうなっておりますか、教えてください。
<答弁のポイント>
情報政策課に標準化を進める担当係を設置し、各所管課にも必要な人員を配置しているとの説明でした。
システム所管課長による会議体で情報共有や課題検討を行い、システム事業者の人材不足を課題として認識し、外部人材も活用しながら対応しているとのことでした。
区の答弁(情報政策課長)
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まず、標準化に係る職員の体制でございますけれども、区では情報政策課に標準化を進める担当係を設置し、各所管課にも必要な人員を配置しています。
その上で、システム所管課長を構成員とする会議体を設置し、情報共有や課題の検討を行っております。
システム標準化は全国の自治体が一斉に作業を行いますので、システム事業者の人材不足が課題として認識しております。
円滑に新システムに移行できるよう、外部人材の力も活用しながら、関係部署が連携して対応してございます。
情報セキュリティ管理の取組について
移行スケジュールの厳しさと稼働延期への配慮の要望
システム関係も人材不足ということ、かつ、全国一斉になりますので、かなりスケジュールがタイトになります。
移行に当たっては、テストなどが来年のゴールデンウィーク中に行われます。
本番の切り替えは年末年始のシステムが止まってるところで行います。
情報システムの担当職員の方々は、休み返上で確認作業を行うという日程になります。
人員の配置が非常に重要な案件となってまいります。
他自治体でもありますけれども、場合によっては、稼働延期の判断も踏まえて早めに行っていただいて、区民や関係各所に迷惑がかからないように御対応いただきたいということを申し上げて、次の質問に移らせていただきます。
こども発達支援センターでの個人情報紛失事故
続いて、情報セキュリティの関係です。
先日、こども発達支援センターにて委託先の事業者が個人情報の入ったUSBメモリーを紛失するという事故が発生しました。
USBメモリー紛失事故を踏まえた事業者・庁内の情報セキュリティ管理の取組について
今回の件は、事業者との情報セキュリティ管理について、どのような取組をされていたのか。
また、庁内の情報セキュリティ管理の体制の取組についても、併せてお尋ねします。
<答弁のポイント>
区職員には職層に応じた研修や所属点検、計画的な実地監査、定期的な注意喚起を行っているとの説明でした。
委託事業者には契約書に特記事項を添付しチェックシートを活用するなど指導監督しているものの、今回の紛失事故が発生したことは遺憾であり、運営法人に再発防止の対応を求めたとのことでした。
区の答弁(情報政策課長)
答弁の全文を読む
まず、庁内の区職員についての取組です。
職層に応じた研修、所属点検を実施するとともに、計画的に実地の監査も行っております。
また、庁内への定期的な注意喚起を行い、情報セキュリティ対策の実効性を確保しています。
一方で、委託事業者については、個人情報を扱う業務を委託する際に、契約書に特記事項を添付し、事業者に適切なセキュリティ対策を講じるよう求めております。
所管課を通じて契約の各段階でチェックシートを活用するなど、事務の適正化を指導監督しています。
ただし、こうした対策を講じていましたけれども、今回、個人情報の紛失事故が発生してしまい、誠に遺憾であります。
所管課を通じて、運営法人に対して再発防止の対応を求めたところでございます。
ISMS認証があれば防げた事象
昨年度の委員会でも情報セキュリティについてお話させていただいたのですが、こういった事象は、自助努力だけでは難しいところもあります。
情報セキュリティポリシーは作っていますけれども、実際に運用のところまで細かいルール設定されているかというところもありますので、チェック体制が重要だと考えます。
そこで、情報セキュリティマネジメントシステム認証、ISMS認証というのがありますので、この取得を改めて御検討いただきたいです。
今回の事象もISMS認証あれば防げた事象だと思いますので、よろしくお願いいたします。
質疑のポイントとまとめ
- 令和7年度末に全国一斉に行われる基幹業務システムの標準化移行について進捗状況を尋ねたのに対し、区は事業者との契約手続を進め移行作業に着手している状況との回答でした。
- 18システムが同時期に切り替わる一大プロジェクトにおける職員配置やベンダー・コンサルなどの支援体制を尋ねたのに対し、区は担当係の設置や会議体による情報共有、外部人材の活用を説明しましたが、システム事業者の人材不足を課題として認識しているとの答弁でした。
- こども発達支援センターでの個人情報入りUSBメモリー紛失事故を踏まえ、事業者・庁内双方の情報セキュリティ管理の取組を尋ねたのに対し、区は研修や監査、契約時の特記事項などの対策を説明しましたが、事故発生は遺憾であるとし、運営法人に再発防止を求めたとのことでした。
⇒ 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証の取得を改めて検討すること
出典・議事録を見る
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 自治体の基幹業務システムをガバメントクラウド上で運用する全国標準システムとするため、令和7年度中までに現在の庁内の基幹業務システムの移行作業を行うということで、これは令和7年度末ま… |
| 情報政策課長 | 答弁 | 現在の進捗状況ですけれども、標準仕様書に適合した新システムへの移行に向けて、順次、事業者と契約手続を進めており、移行作業に着手している状況でございます。… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 今お聞きした18システムが庁内にあるということでした。 大規模なシステム移行は、システム交換に伴うトラブルリスクが非常に大きいです。庁内の基幹業務システムですと、短期間でも短時間で… |
| 情報政策課長 | 答弁 | まず、標準化に係る職員の体制でございますけれども、区では情報政策課に標準化を進める担当係を設置し、各所管課にも必要な人員を配置しています。 その上で、システム所管課長を構成員とする… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | システム関係も人材不足ということ、かつ、全国一斉になりますので、かなりスケジュールがタイトになります。 移行に当たっては、テストなどが来年のゴールデンウィーク中に行われます。本番の… |
| 情報政策課長 | 答弁 | まず、庁内の区職員についての取組です。 職層に応じた研修、所属点検を実施するとともに、計画的に実地の監査も行っております。また、庁内への定期的な注意喚起を行い、情報セキュリティ対策… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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