後期高齢者医療保険料の改定について
区民生活委員会 令和8年2月12日
令和8・9年度の後期高齢者医療保険料の改定について、区民生活委員会で質問しました。保険料が大きく上昇する要因と、区の説明責任について伺っています。
※この記事は、議会での質疑をもとにした活動報告です。
※この記事では、質疑12往復のうち主要な3件を掲載しています。全文は下部の出典に記載の会議録をご覧ください。
保険料上昇の内訳はどうなっているのか
今、小松委員からもお話があったのですけれども、2ページの保険料を見ていただいていくと、今回、
特別対策が継続になったということはあるのですけれども、政令どおりの算定の真ん中で言うと2割も上がっているという、
かなり異常な状況であります。
先ほど御指摘があったように、子ども・子育て支援金等の影響がものすごく大きいと思っています。
小松委員もおっしゃっていたのですが、これは医療保険の本筋からは全然関係ないものが入っているということで、
財源のつけ回し以外の何物でもないという状況であります。
かなり区民への影響も大きいのではないかなと思っております。
質問1:医療給付費5,244億円の内訳はどうなっているのか?
御説明ありがとうございます。
この表上では分からなかったのですけれども、左の医療給付費で5,244億とあります。
このうち、給付費が幾らで、子ども・子育て支援金等が幾らというのは分かるでしょうか。
区の答弁(国保年金課長)
<答弁のポイント>
2年分の医療給付費5,244億円の内訳は、給付費5,116億円と子ども・子育て支援金分128億円であるとの答弁でした。
答弁の全文を読む
いずれも2年分となりますが、この5,244億円のうち、給付費は5,116億円、子ども・子育て支援金分が128億円。
その合計で5,244億円となってございます。
医療給付費5,244億円の内訳(区の答弁)
給付費
5,116億円
子ども・子育て支援金分
128億円
令和8年度から創設
合計
5,244億円
2年分
報酬改定と給付費の伸びの開きについて
質問2:報酬改定2.2%に対し、なぜ給付費は13%も伸びたのか?
先ほどの説明と合っていない気がします。報酬改定は2.2%で、普通、医療費は2年ぐらいでこれほど上がらないと思います。
それがなぜなのか分からないです。
区の答弁(国保年金課長)
<答弁のポイント>
1人当たり平均保険料の増加16,044円のうち、約11,000円が医療給付費の伸びによるものとの数字が示されました。報酬改定2.2%との開きについての説明はありませんでした。
答弁の全文を読む
今回は、あくまでも広域のいろいろな分析の中から聞いているところが、1人当たりの平均保険料という数字を示しています。
この数字が、資料2の別紙1を見て、令和6・7年と令和8・9年を比較していただきますと、16,044円上がってございます。
このうちの11,000円余が医療給付費の伸びと聞いてございます。
細かい分析は、また広域の分析を持つところですが、私どもとして聞いてございますのは以上の数字でございます。
説明された数字と、実際の伸びの開き
区が示した改定の影響
診療報酬改定
2.2%
医療本体はアップ、薬価は下落
実際の給付費の伸び
4,528億円 → 5,116億円
約13%
2年間での増加
区民に説明できる状態にする責任について
質問3:特殊な要因があったのか、区として分析しているのか?
全然ピンとこないのです。
医療費の伸びは、私の知っている感覚だと、高齢化などは加味しても、5%でも大分多い気がします。
それで10%以上になるというのが、どうにも解せないです。
何か特殊要因があったのか、ないのか聞きたかったです。
区の答弁(国保年金課長)
<答弁のポイント>
医療費の管理主体は東京都後期高齢者医療広域連合であるとして、伸びの要因分析については引き続き確認していくとの答弁にとどまり、区としての分析は示されませんでした。
答弁の全文を読む
繰り返しになりますが、このレセプトを管理し、医療費を管理しているのは、都広域連合でございます。
その辺りから示されているところは、先ほどから御紹介して数字的なところと私どもとしては把握してございます。
医療費が今回伸びているところの分析は、引き続き、都広域連合に確認していきたいと思っております。
また、今回の都広域連合の場合には、練馬区だけではなく62市区町村全体になります。
私ども練馬区だけでは分かりにくいところもあるかと思ってございます。
ありがとうございます。
よく分からない。体感として、これだけモデルケースが出ているのに、そこをさらっと流してしまうというのは一体何なのだろう。
区民からしたら、特別対策がなかりせば、2割近くも保険料が上がるのは相当異常なことであって、先ほどの医療費分がそれほど伸びるわけがないというのは、今までの医療費を過去30年ぐらい前からずっと見ていましたけれども、通常はそういうことはないわけです。
人口構成が劇的に変わるわけでもないし、受診率がそれほど上がるというのもおかしな話です。報酬改定は、最近は上がるようになっていましたけれども、それまではゼロ改定が続いていたわけで、ここまでの影響してくるわけがないので、保険料が上がる区民に向けての説明という意味で、今みたいなふわふわした状況だと、非常にまずいと思います。我々も区民に対して多分説明できないですよね。
ぜひそこは、何となく広域連合から示されました、よく分かりませんというのではなくて、主体的に。12億円の財源を入れているわけです。それとて、特別対策をこのまま恒久的に続けざるを得なくなるような気がします。保険者として、練馬区がしっかりとその辺を説明できるようにしなければいけないと思っております。意見を申し上げて終わります。
質疑のポイントとまとめ
- 2年分の医療給付費5,244億円の内訳は、給付費5,116億円と子ども・子育て支援金分128億円であることが答弁で示されました。
- 給付費は4,528億円から5,116億円へと約13%伸びており、診療報酬改定の影響2.2%との開きについて区からの説明はありませんでした。
- 1人当たり平均保険料の増加16,044円のうち、約11,000円が医療給付費の伸びによるものとされました。
- 区は医療費の管理主体が東京都後期高齢者医療広域連合であるとして、要因の分析は今後確認していくとの答弁にとどまりました。
- 練馬区は特別対策として12億円の財源を投入しており、保険者として区民に説明できる状態にする責任があります。
⇒ 保険料急増の要因について、区が主体的に分析し、区民に説明できる状態とすることを求めます。
出典・議事録
| 発言者 | 区分 | 原文抜粋 |
|---|---|---|
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 御説明ありがとうございます。 今、小松委員からもお話があったのですけれども、2ページの保険料を見ていただいていくと、今回、特別対策が継続になったということはあるのですけれども、政令… |
| 国保年金課長 | 答弁 | いずれも2年分となりますが、この5,244億円のうち、給付費は5,116億円、子ども・子育て支援金分が128億円。その合計で5,244億円となってございます。… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 給付費が5,116億というのは、令和6・7年度から比べるとかなり上振れしているように思います。この辺の要因はどういうことが考えられるのでしょうか。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 今回、実は御指摘のように保険料が多額に上がっている要因としまして、先ほどは制度の点で御紹介をしましたが、一番には給付費の増が影響を与えているところでございます。 そして、その給付費… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 報酬改定部分の2.2%よりも大分上振れしていると思います。 これは、例えば年齢構成とか医療の高度化なのか、その辺の分析はどうされているのでしょうか。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 医療の分析は、基本的に後期の場合は広域連合がレセプト管理も行ってございます。 そういう中で、今、委員から御指摘がありましたように、医療の高度化あるいは入院費の増が影響を与えていると… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 数字をもう1回確認したいのですけれども、5,116億円で、差額は何%増になっているのですか。ざっくりでいいから、分かりますか。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | もう一度、どの数字でしょうか。… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 先ほど御説明いただいた5,116億円マイナス4,528億円で、これが何%ぐらい上がっているのか。結構伸び幅が大きい気がしています。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 13%ぐらい上がっているところかと思います。… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 先ほどの説明と合っていない気がします。報酬改定は2.2%で、普通、医療費は2年ぐらいでこれほど上がらないと思います。それがなぜなのか分からないです。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 今回は、あくまでも広域のいろいろな分析の中から聞いているところが、1人当たりの平均保険料という数字を示しています。 この数字が、資料2の別紙1を見て、令和6・7年と令和8・9年を比… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 全然ピンとこないのです。 医療費の伸びは、私の知っている感覚だと、高齢化などは加味しても、5%でも大分多い気がします。それで10%以上になるというのが、どうにも解せないです。 何か… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 繰り返しになりますが、このレセプトを管理し、医療費を管理しているのは、都広域連合でございます。その辺りから示されているところは、先ほどから御紹介して数字的なところと私どもとしては把… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 特別対策を入れても保険料が15%近く上がっているので、これは必ず区民向けに説明を求められる。体感的に、明らかに分かりやすく保険料が上がりますという感じになると思います。 そうなった… |
| 国保年金課長 | 答弁 | まず、1点目にお尋ねの後期高齢者負担率という御質問いただきました。 今、委員がおっしゃったとおり、この制度は皆様も御存知のとおり、平成20年から始まった仕組みでございます。 そのと… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | ありがとうございます。 要因は幾つかあるので、それぞれの影響をきちんと抑えておいた方がいいのではないかと思います。 年収別でどのぐらい保険料が上がるのかという表が3ページにあったと… |
| 国保年金課長 | 答弁 | こちらは、あくまでもモデルケースとして、この年金収入ですと保険料はこのぐらいの増減率ということを広域が出してくれたデータを基に計算したものとなってございます。 平均保険料は、先ほど… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 限度額があると思うのですけれども、限度額を加味しないと14%ということなのでしょうか。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 保険料としては、御紹介したように今回は今まで80万円だったのが87万1,000円ですので、あくまでも保険料での計算となります。… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | となると、14%上がると言っていて、内訳で見ると10%を超えてないというのが不思議です。これはどういう理由なのでしょうか。… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 平均保険料の求め方は、平成20年以来、広域が全国で共通した求め方をしております。 これとの乖離があるのではないかと不思議に思うところは、私もありますが、この辺りはきちんと出していた… |
| ももかわ一郎 委員 | 質問 | 答弁がよく分からなかったので、後から調べて教えてください。 先ほど1割負担の方が多いという話だったですけれども、2人世帯の夫が173万円ぐらいの辺りも、12%ぐらい上がるので、年金… |
| 国保年金課長 | 答弁 | 先ほど申しましたように、議会の前に勉強会的なものもやっております。そこでどのような意見が出たかというところまでは、私どもに公開されておりません。 ですので、私どもが分かるのは議会で… |
質問と答弁の本文は、練馬区議会の会議録の記載をそのまま掲載しています。
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